▶︎すべての写真を見る 流行を生み、時代の気分=“いま”を表現しようとするフェンディ。
かたや、いかに時間を表現するかという命題に挑み続ける英国人アーティスト、ダレン・アーモンド。両者には共通点がありそうだ。
ブランドロゴと数字。それら“記号=アイコン”で表現された服やアートは、流行や時間という、流れ去ってしまうものから僕らを解放し、“いま”を楽しむことを諭してくれる存在、なのかもしれない。
アートのような装いで服を着る楽しさを改めて
ジャケット32万3400円、パンツ15万700円、シャツ23万1000円、靴17万3800円/すべてフェンディ(フェンディ ジャパン 03-6748-6233)
1965年にフェンディのメゾンに加わり、以降半世紀以上もデザインを手掛けたカール・ラガーフェルド。ファー使いが得意なメゾンを表し、同年彼が描いた“Fun Fur(ファーを楽しもう)”というレタリングから生まれたのが「FF」ロゴだ。
そんな伝統あるロゴをジャカード織りで全面に施したセットアップスーツは、フェンディらしい遊び心満載。同柄を同じ配色と大きさでプリントしたシルクシャツを合わせれば、服の境目が判然としない錯覚的な視覚効果を演出。
まさに着て楽しむ、アートのような装いが完成する。
伝統に吹き込む新たなクリエイション
ジャケット32万3400円、シャツ26万6200円、パンツ18万9200円、ベルト7万4800円/すべてフェンディ(フェンディ ジャパン 03-6748-6233)
「フレンズ・オブ・フェンディ」と題し、現在フェンディは交流のある外部デザイナーとメゾンが共同でデザインを手掛けるプロジェクトを展開中だ。
ステファノ・ピラーティとのタッグから生まれたミッドナイトブルーのジャケットは、ショールカラーのような一体に見えるラペルに洗練されたモードが薫る。
伝統の「FF」ロゴをピラーティが再解釈した幾何学的パターンをプリントしたシルクシャツは、上品ながらインパクトのある一枚。
シックなジャケットにコーディネイトするだけで洒脱さを演出し、無二の個性を醸し出してくれるはず。
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