インテリアは新旧が入り交じる世界
30周年時に販売されたモデルは、モダナイズされたデザインが特徴であったが、最新作は逆にレトロテイストを昇華させた形となったのだ。
リヤまわりでは、コンビネーションランプがバンパーに移設されているが、これは法規対応のためである。インテリアに目を移すと、そこには長く販売されてきたモデルならではといえる、新旧入り交じった不思議な世界が広がる。
新旧が共存する不思議な世界観のインテリア(写真:トヨタ自動車)
スクエアなボディ形状ゆえの奥行きの短いダッシュボードの建付けは、1980年代から変わらない。しかし、ダッシュボードのデザインは30周年時のモデルから採用された丸形の吹き出し口や助手席エアバッグにより、モダナイズ。
さらに今回のモデルでは、オートマチックの採用により「RAV4」や「ハリアー」と同形状のシフトレバーが備わり、ステアリングホイールもスイッチが付いたトヨタの最新デザイン(しかも木目調)に。
商用車仕様から乗用車仕様への変更にともない、乗車定員が4名から5名に(写真:トヨタ自動車)
さらに、メーターは4.2インチのデジタルディスプレイがついた、オプティトロン(自発光式)となっている。USBソケットやToyota Safety Senseのスイッチもつく。
それでいてデビュー当時から変わらないレバー式のエアコン操作盤や、ボディ外板が露出するドアなどが残されているから、おもしろい。ロングセラーモデルならではの、世界観がそこにある。
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