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天邪鬼で履けなかったニューバランス



ーーそもそものニューバランスとの出合いは?

こがけん 中学生のとき、人と被らない通学にも使える新しい靴を探していて、1回だけニューバランスを購入したんですけど、そのモデルが何か分かっていなくて(笑)。

自分で買ったかどうかの記憶すらあやふやなんですが、親が1万円以上するスニーカーを買ってくれるはずもなく、手に入りやすさ的にもおそらく「574」だと思います。

ーーということは、ニューバランス歴は相当長いんですね。

こがけん 入りだけは早いですね。それから高校生までは、レッドウィングの「アイリッシュセッター」に憧れるも高くて買えなかったので、それに似たブーツを履き、高校でビースティ・ボーイズに出会ってからはアディダスの「キャンパス」を経て「ミュンヘン」などのローテクを履くようになりました。特に「キャンパス」は何足も何足も買い替えて履いてましたね。

明確にニューバランスを意識し始めたのは、裏原を中心にめちゃくちゃ流行った2000年前後ですが、僕は天邪鬼なので人気だと逆に手を出さなくて。この期間が長く、自分の中で“解禁”したのは3年くらい前なんです。

結局、流行りに乗っちゃった感じにはなっちゃいましたけど(笑)。



ーー“解禁”のワケは?

こがけん この数年でスニーカーシーンは、「どこのブランドがカッコよくて、どこのブランドがダサい」みたいな次元ではなくなったじゃないですか。だから人気が分散すると思い、ようやくニューバランスを履いてみたら、もう最高でしたね。

もともと、お金がなくてもニューバランスのグレー系のモデルは1足は持っておく、という友達たちが周りにいたこともあり、とにかく良いものだということは知っていたので、いろいろと情報は仕入れていました。



でも、インラインのモデルで数万円というのは他のブランドでは考えられず、高級靴というイメージが強すぎたのもあります。バイトをバリバリやっていた若手時代、何かを食べるときに「これ牛丼○杯分だな」と無意識に脳内で換算してしまう感じで、「ニューバランス1足買うと、他のブランドなら2~3足買えるな」って思っちゃうんですよね(笑)。

だから、未だにニューバランスを買う度に、“俺、ニューバランスを買えるようになったんだな”という感覚はあります。

ーー記念すべき解禁は、どの品番だったのでしょうか?

こがけん 「990v3」と「1700」を同時期に購入し、勢い余って「992」も買っちゃいました。全部グレーで、これ以降グレーは打ち止め状態です。

ーー現在は何足ほど所有されていますか?

こがけん 10足ちょっとで、フットウェア全体だと70足ほどですね。


4/4

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