人気ブランド「サイ」は、英国クラシックをベースに現代的な要素をプラスしたリアルクローズを提案するブランドだ。
パターンやデザインなど独自の技術でつくられる服は、着心地がよく合わせやすいことで定評がある。
そんな「サイ」が、アメリカが誇るジーンズブランド「リー」とユナイテッドアローズの三者共同制作でスペシャルなデニムアイテムを製作。「LOCO JACKET」と「WORK SHIRTS」、「COWBOY PANTS」の3アイテムを発売した。
「LOCO JACKET」には狩猟ジャケットのエッセンスをプラス
「LOCO JACKET」3万5200円/マスタピースショールーム (03-6407-0117)
「LOCO JACKET」3万5200円/マスタピースショールーム (03-6407-0117)
「LOCO JACKET」は通称「RAILWAY JACKET」とも呼ばれている、鉄道工員に向けに作られたジャケットだ。
炭鉱や山林などで働く他の労働者たちのユニフォームと同様、デニム地で製作しており、当時鉄道の運行に欠かせなかった懐中時計や時刻表などを収納するためのポケットがついた、頑丈で機能的な衣服だった。
しかし1940年代に入り戦争が始まり、物資が不足すると素材の節約も余儀なくされ、ポケットは4個から2個に、ステッチも3本から2本に減った。だがこの簡素化から、シンプルな「LOCO JACKET」が誕生したのだ。
10.5オンスの薄手のデニムを使用しているが、ジェルデニムという「リー」が1920年代に独自で開発した強撚糸素材なので強度は抜群。さらに2本針の縫製やアイコニックななすび型のポケットはそのままに、19世紀末のハンティングジャケットなどに見られるピヴォットスリーブを採用している。
これにより脇下部分に余裕が生まれ、腕周りの可動域が広がりストレスフリーに着られるのだ。ピヴォットスリーブは、「サイ」で人気のセルビッチデニムトラッカージャケットでも取り入れられている、「サイ」ならではのポイント。
「WORK SHIRTS」はスタイリッシュでありながらワーク感はしっかりキープ
「WORK SHIRTS」2万8600円/マスタピースショールーム (03-6407-0117)
「WORK SHIRTS」2万8600円/マスタピースショールーム (03-6407-0117)
「リー」のワークシャツといえば、ヴィンテージデニムシャツ市場でもトップクラスの人気を誇る名作。特にこの年代の個体はほぼ見つからないだけに、当時の風合いを感じられつつ、今風に着られるシャツは極めて貴重だ。
素材は7オンスの白耳つきのデニムを使用。1940年代製のワークシャツをベースにデザインしつつ「サイ」のパターンで再構築されている。「LOCO JACKET」と同様、動きを考慮したパターンワークを施しており、快適な着心地を誇るのだ。
2本針を駆使した丈夫な縫製や、脇下部分にあしらったセルヴィッヂ付き三角マチなど、ワークな雰囲気が漂うヴィテージディテールもポイントだ。
「COWBOY PANTS」はワイドストレートで現代風に
「COWBOY PANTS」2万9700円/マスタピースショールーム (03-6407-0117)
「COWBOY PANTS」2万9700円/マスタピースショールーム (03-6407-0117)
「リー」デニムの代名詞である「COWBOY PANTS」。こちらは1940年代に製造された名作「101Bタイプ」をベースに、ワイドストレートデニムへとモディファイド。
素材は白耳つきの14オンスの厚手のデニムを採用。「リー」といえば「左綾」デニムが主流だが、当時は右綾デニムを用いていたので、そこも忠実に再現しているという徹底ぶり。
サイドシームに採用した白耳を筆頭に、当時用いていたヴィテージディテールを再現。大戦モデルがベースになっているため、使用されているパーツや意匠が簡素化されているとことも特徴だ。
3型全てに、コラボの証である「SCYE BASIC」のオリジナルユニオンチケットと、動物のサイがプリントされたフラッシャーがつくのも嬉しい。本格的なヴィンテージの雰囲気、スペックを踏襲しながらも現代的なフォルムと着心地にこだわったコレクション。ユナイテッドアローズの取り扱い店舗とユナイテッドアローズオンラインのみで販売中。
【問い合わせ】マスターピースショールーム03-6407-0117