物語の主人公は世界の魔王「ピサロ」
このゲームは1990年にファミコンソフトとして発売された『ドラゴンクエストⅣ』の物語がベースになっています。
ドラクエⅣといえば、主人公の村がモンスターによって滅ぼされるという驚きの展開からゲームが始まるのですが、なんと今作は、そのドラクエⅣの世界の魔王である「ピサロ」の物語となっています。
ですので、過去にドラクエⅣを遊んだことがある人はより楽しめるポイントが多いとは思いますが、時系列的にはⅣ以前のストーリーとなっているので、何も知らない状態でも世界観を把握するのはさほど問題ないでしょう。
また、モンスターズというシリーズの3作品目ではあるものの、お話は過去作から独立したもののようなので、こちらも支障はありません。
「スカウトアタック」は失敗すると怒られる
20時間ほど遊んでみて感じたのは、とにかくモンスターを仲間にすることが楽しいゲームだということです。
「スカウトアタック」という驚くほどストレートな名前の技を使うことで、仲間にしたいモンスターのスカウトゲージを貯め、ゲージの数値=確率で仲間にすることができます。ですが、思ったよりも目当てのモンスターが仲間になりづらいというのが最初の印象でした。
スカウトアタック自体は1度の戦闘で何度も使えますが、失敗すると相手の機嫌が悪くなり、やがて怒ってしまいます。機嫌が悪くなると新たにスカウトゲージが溜まりづらくなり、一度怒ってしまうと、もうその戦闘でモンスターをスカウトすることは実質的にできません。
プレイしながら「そんなに怒らないでよ~」なんて思ったりもしましたが、気の乗らないことをしつこくスカウトされるのは確かに嫌なものです。
僕は領収書の作成に会計ソフトを使用していますが、そこの会社からたびたび「税理士を紹介しますよ!」と電話が掛かってきます。そのたびに「今後も必要ないです」と説明しているのですが、さすがに続くとイライラも募ります。
しかし、「この人は今、僕にスカウトアタックをしにきてるんだ」と思えば、そこまで腹を立てなくて済むかもしれません。頭の中でゲージを思い浮かべ、「今のアタックでは1%も溜まってません」なんて考えることでストレスを解消しようと思います。
手持ちのお肉を与えたり、相手を弱らせたりと、あの手この手でスカウトゲージを上げて仲間にできたときはうれしいですし、名前も自分で決めることができるので、愛着も湧きやすくなっています。
3/4