悔しさをバネに「水沢ダウン」を購入!
旬なダブルニー仕様のワークデニムは「H&M」。プロレスラーが描かれたカットソーは、プロレス系アパレルブランド「フォーリーシット」のもの。プロレス好きの嶋佐さんならではのミックススタイルだ。
この日の主役である、ダウンジャケットを羽織って颯爽と登場した嶋佐さん。
適度にゆとりのあるインディゴデニムに「ニューバランス」のスニーカーを合わせた、旬なツボをおさえたスマートな着こなし。かなりのファッション好事家かと思いきや……。
「ニューバランス M990v3 BT3」は、テディ・サンティスがクリエイティブディレクターを務めるMade in USAシリーズの新色。ポップなカラーブロックに加え、メッシュ&ヌバックなどを駆使した多彩な素材選びもポイントだ。
「ファッション関係の買い物は、あまりしませんね。普段着ている服は、ほとんどがいただきものなんです。
仲良くさせていただいている知り合いの洋服屋さんや、大好きなプロレス関連のショップの方、あとはファンの方からプレゼントでいただいたものなんです」(嶋佐さん、以下同)。
「ぜんぶ大事に着させていただいている」と、もらった方々への感謝とともに、ひとつのモノを大切にしている様子。
衣装なども含めて、よく着ているブランドは「ハフ」、プロレス関連のブランドである「ホーリーシット」、そして「H&M」「ザ・デイ」など。
「『ザ・デイ』には、辞めてしまった同期の芸人が関わっていて、よく着させていただいています」。
国産ダウンジャケットの中でも、最高級と名高い逸品。優れた縫製技術などを駆使することで、水分の浸透を防ぎ、高い耐水性を実現している。軽量で滑らかな着心地は、一度袖を通したら病みつきになること間違いなし。
この日、着ていた一軍アウターは、水沢ダウン仕様の「デサント」のダウンジャケット。
水沢ダウンとは、岩手県奥州市にある水沢工場で製造されるダウンのことで、品質の高さから世界にその名を轟かせているのだ。
ただ、このダウンを購入した裏には、意外な理由があったそう。
「2019年に初めてM-1グランプリの決勝に進出することができたのを機に、自分に気合いを入れるつもりで『ザ・ノース・フェイス』の8万円のダウンジャケットを買いました。それまで高価な服を買ったことがなかったので、思い切って手に入れた最初の1着です。
でも、ちょうど同じ時期に『ABEMA』の番組で、たまたま高校生の恋愛リアリティーショーを観たら、そこに出演していた男子高校生が僕のダウンと全く同じものを着ていたんです。
それが、すごくショックで……。だって、僕が芸歴10年でやっとM-1の決勝に出られて、それなりの思い入れがあって買った高額ダウンを、高校生がさらっと着ていたんですよ(笑)!? それを見たら悔しくなってしまって。もちろん、ダウンに罪はないんですけどね」。
その悔しさを払拭すべく翌年に買ったのが、この水沢ダウンだ。
「約15万円ほどでしたね。水沢ダウンというのが有名だって先輩に言われたのもそうですが、これなら高校生は手が出ないだろうという思いもありました(笑)」。
実際に着てみたら、15万円の価値があったという。
「とにかく軽くて暖かい。デザインもシンプルで合わせやすく、重宝しています。Tシャツ一枚だけでもすごく暖かいですし、肌触りも最高。優しく包まれている感じがハンパないです」。
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