「990 v6」は履き心地の進化がヒットの理由
――では、最後の1足を教えてください。 ③「990 v6 GL6」
「M990GL6」3万6300円/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)
角谷 3番目は、「990 v6 GL6」です。こちらも多くの方に知られている、「990」シリーズの“バージョン6”です。最も特徴的なのは、最新のランニングシューズにも使われている、「フューエルセル(FuelCell)」という素材がソールに使われていること。
クッション性に加えて、反発弾性や軽量性も併せ持つ素材なので、履き心地の面でも進化を感じられるモデルです。
角谷 今のトレンドである、細めのNロゴを採用しているところもポイントです。
さらに細かく見ていくと、ニューバランスのクラフトマンシップが継承されている証として、アウトソールのつま先部分に、初代の「990 v1」が発売された年である“1982”が刻印されています。
――このモデルは、どんな方に人気でしたか? 角谷 「990」は、本当に世界的に認知されているモデルです。ウィズ(足幅)のバリエーションも多いので、外国の方はもちろん、日本のお客様にも人気もシューズだと思います。
「990」シリーズは、どのバージョンも人気があるのですが、「v6」に関しては機能面が非常に進化しています。すでにこれまでのバージョンをお持ちの方でも、見つけたら必ず買っていかれるような印象です。
――カラーのいちばん人気はグレーですか? 角谷 グレー、ブラック、ネイビーとベーシックカラーが揃っているのですが、いちばん人気は、やっぱりグレー。次に人気なのが、ブラックですね。ほかにも、コラボレーションモデルなどで、定番とは異なる配色もありますので、そのあたりも楽しめるポイントだと思います。
――TOP3以外に「これも人気だったな」という、印象的なモデルがあれば教えてください。 [右]「M1906RCH」1万9800円、[左]「U9060ECC」2万2000円/ともにニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)
角谷 来店されるお客様の中で多く見かけたのは「1906R」。ストアスタッフで人気だったのは、「90/60」でしょうか。
角谷 「1906」は、ニューバランスが創業した1906年にちなんで名付けられたものです。先ほどの「2002R」と同様のソールが使われていいます。
2000年代初頭のランニングシューズっぽいデザインなので、30〜40代くらいの方で、履き心地の良いスニーカーを探している方に選ばれていたと思います。
角谷 「90/60」は、「990」と「860」というモデルをベースに作られたシューズなのですが、見た目どおりボリューム感のあるソールが特徴。「後ろから見ても格好良い」と、スタッフからも人気でしたし、購入されていくお客様も多かったですね。
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不変のデザインと最新のテクノロジー、そのバランスこそヒットの秘訣。2024年もニューバランスの動向に注目だ。
今回訪れたのは……
「ニューバランス原宿」住所:東京都渋谷区神宮前4-32-16電話:03-3402-1906営業:11:00〜19:00(不定休)newbalance.jp アイテムを動画でチェック!