腕時計455万4000円/グラスヒュッテ・オリジナル(グラスヒュッテ・オリジナル ブティック銀座 03-6254-7266)、ジャケット88万円、シャツ9万6800円[参考価格]、パンツ86万2400円[参考価格]、靴21万4500円/すべてボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン 0120-60-1966)
進化し続ける人気バンド、アレキサンドロスのギター&ボーカル、川上洋平さんを魅了する腕時計の世界。
目下、ドイツで質実剛健なモノ作りを続けるグラスヒュッテ・オリジナルの時計に惹かれているという、その理由に迫る。
川上洋平さんの日常に寄り添う、ドイツ発の“力強い”腕時計
妥協なきモノ作りへの姿勢に惹かれ合うのか。クリエイターを魅了する腕時計の世界。
アレキサンドロスのギター&ボーカルの川上洋平もまた、わずか5cm四方程度の筐体に納まる深淵なる精密機械の世界に引き込まれたひとりで、複数の機械式時計を所有する。
「ミュージシャンのいちばんの仕事場であるステージには連れていけないし、完全にリラックスする寝室やバスルームにも連れていけない。
フルスロットルのオンタイムと、ユルくありたいオフタイムのはざまで、自分のバランスを保ってくれるのが腕時計なんです」。
楽器を持たない取材や撮影などといった仕事場、知人の祝宴や目上の人との食事会、あるいは、休みのときにする趣味のドライブなど、日常のさまざまなオケージョンで「自分を引き締めてくれるありがたい存在」だと言う。
ステージではスタイリストをつけないほどファッション好きの川上の時計選びは、どのようなものだろう。
「直感です(笑)。ピンときたかどうか。結果的に今の自分のコレクションは、間違ってないと思っています。腕時計というのは、身体に比べると非常に小さなものなのに、アクセサリーとは異なる魅力が備わっています。
僕が選ぶのは、装飾と機能の間で存在感がしっかり得られるもの。ギターでいうと、エフェクターを踏んだときにはガッツリ歪んでくれるけれど、オフにすれば、心地いいクリーントーンを奏でてくれる。わかります?(笑)。
どっちにも行けるよ、という構えの腕時計。僕自身も、フラットに構えながらどこへでも行ける立ち位置でいたいから」。
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