「ドイツプロダクトらしい機能美を感じます」
グラスヒュッテ・オリジナル ブティック銀座にて。3本の時計を着用しながら、“存在感”を体感。「実物を見るとより魅力的に感じます」。
時計に自身のスタンスを重ねつつ、その世界を広げている模様。そんな腕時計への愛情溢れる川上が今気になっているのが、ドイツ発のブランド、グラスヒュッテ・オリジナルだ。
歴史を振り返れば、19世紀中頃よりザクセン州にて国家的な時計産業がスタートし、二度の世界大戦を経ながらも職人技を研鑽。ドイツ再統一の1990年以降、グラスヒュッテ地方の法的公式存続企業に。
グラスヒュッテ・オリジナルは、いわば、この地を象徴するウォッチメーカーなのだ。
「ドイツプロダクトが好きなんです。子供の頃、父の仕事の都合上シリアで過ごしましたが、その時期の自家用車がドイツ製だったんです。
幼いながらに感じた逞しいプロポーション。今思えば、機能美に似た感情でしょうか。仲のいい友人もドイツ人でした(笑)」。
ドイツへのひとかたならぬ思いもありながら、時計そのものにも“存在感”を覚えるという。
「シンプルに格好いい。随所に磨かれたディテールにも惹かれますし、デザインと実用が調和した、ドイツプロダクトらしい機能美も感じます」。
2桁の日付を2枚のディスクで表示するパノラマデイトや、スワンネック緩急針を露出させたインバースの機構などを見るに感心しきり。
「腕元にしっかりと収まってくれる安心感も覚えました。サイジングだけじゃなくて着け心地も」。
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