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2023.12.03

ホンダ、レクサス、ニッサン。「ジャパンモビリティショー2023」で見つけた乗りたい車、楽しいミライ

ソニー・ホンダモビリティ「アフィーラ」。

ソニー・ホンダモビリティ「アフィーラ」。

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去る10月28日〜11月5日まで、東京ビッグサイトで開催された「ジャパンモビリティショー2023」。以前は東京モーターショー(第1回は1954年!)の名前で親しまれてきたイベントが4年ぶりの復活となった。

最も印象に残った車は、ソニー・ホンダモビリティのアフィーラだ。見た瞬間「もはやスマホ」と直感。

フロントグリルにはMedia Barと呼ばれるインターフェースを配置。ダッシュボード下には横幅いっぱいのスクリーンが広がっている。その表示を遮らない独自設計のステアリングからも、確かに車の未来が感じられた。


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人の感性や行動に働きかける革新的な車造りを目指すソニー・ホンダモビリティ。そのブランド名が「アフィーラ(AFEELA)」だ。

今回発表したのは2025年の先行受注に向けたプロトタイプ。未来感ある内外装が目を引くが、ソニーのセンサー技術とホンダの安全技術を組み合わせた、世界トップクラスの安全性能にも注目したい。



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ほかに気になったのはレクサスの「LF-ZC」と「ニッサン ハイパーフォース」。

レクサスの「LF-ZC」。

レクサスの「LF-ZC」。


2026年導入予定の次世代バッテリーEV(BEV)のコンセプトモデル「LF-ZC」。エンジンルームが不要なBEVの特性を活かし、高い空力性能とデザイン性を両立した

またシグネチャーマテリアルにはこれまでレクサスが採用し続けてきた竹を選定。竹糸を使ったシートファブリックなどに落とし込み、伝統的な素材の可能性を探っている。

「ニッサン ハイパーフォース」。

「ニッサン ハイパーフォース」。


ニッサンは今回一気に5モデルのEVを発表した。とりわけ注目を集めていたのが、GT-Rの血統を感じさせる「ニッサン ハイパーフォース」だ。
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1000kWの高出力モーター、強力なダウンフォースをもたらす空力設計、進化した電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」。運転性能と環境性能を両立したスーパースポーツEVの誕生である。

言わずもがなこの3台はいずれもEVであり、車体の向こう側には「地球と共存する車の未来とは?」という問いかけがある。ワクワクする車であることは間違いない。

しかしながら「楽しむ」前提として、 地球環境への配慮が不可欠な時代になったことも確信したのである。その点はまさに、「楽しむ」が根底にあるファッションも同じであろう。

“motor(エンジン)”から“mobility(移動)”へ。名称変更は単なる看板の掛け替えではない、と感じ入った次第だ。
この記事は、オーシャンズ1月号のほんの一部。すべての特集は本誌でチェック!

加瀬友重=文

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