ほかに気になったのはレクサスの「LF-ZC」と「ニッサン ハイパーフォース」。
レクサスの「LF-ZC」。
2026年導入予定の次世代バッテリーEV(BEV)のコンセプトモデル「LF-ZC」。エンジンルームが不要なBEVの特性を活かし、高い空力性能とデザイン性を両立した
またシグネチャーマテリアルにはこれまでレクサスが採用し続けてきた竹を選定。竹糸を使ったシートファブリックなどに落とし込み、伝統的な素材の可能性を探っている。
「ニッサン ハイパーフォース」。
ニッサンは今回一気に5モデルのEVを発表した。とりわけ注目を集めていたのが、GT-Rの血統を感じさせる「ニッサン ハイパーフォース」だ。
1000kWの高出力モーター、強力なダウンフォースをもたらす空力設計、進化した電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」。運転性能と環境性能を両立したスーパースポーツEVの誕生である。
言わずもがなこの3台はいずれもEVであり、車体の向こう側には「地球と共存する車の未来とは?」という問いかけがある。ワクワクする車であることは間違いない。
しかしながら「楽しむ」前提として、 地球環境への配慮が不可欠な時代になったことも確信したのである。その点はまさに、「楽しむ」が根底にあるファッションも同じであろう。
“motor(エンジン)”から“mobility(移動)”へ。名称変更は単なる看板の掛け替えではない、と感じ入った次第だ。