OCEANS

SHARE

「テスラを超えろ!」を胸に誕生した若き企業

Turing 「Turing Machine Alpha」。ソフトウェア畑の2人の創業者がハードウェアも作る。

Turing 「Turing Machine Alpha」。ソフトウェア畑のふたりの創業者がハードウェアも作る。


自動で運転してくれる車だって、カッコいいほうがいい。

そんなメッセージを発するかのようなふたり乗りオープンスポーツカーを披露したのがスタートアップ企業のTuringだ。

世界で初めて名人を倒した将棋AI「Ponanza」の開発者である⼭本⼀成氏と、カーネギーメロン⼤学で自動運転を研究し、Ph.D.を取得した⻘⽊俊介氏によって2021年に共同で創業された。

コンセプトカーの「Turing Machine Alpha」は、同社が自動運転のBEVメーカーになるために必要なノウハウを獲得するために製作した、初のオリジナル車両。

量産化する際にはルーフを備えた別のカタチになるだろうが、自動運転時代でもスタイルを重視した車を作りますよ、という宣言と捉えていいようだ。
 データを取るのが目的のためかまだ本格的な作り込みがされておらず、シフトノブなど、ところどころ日産リーフのパーツが流用されている。

データを取るのが目的のためかまだ本格的な作り込みがされておらず、シフトノブなど、ところどころ日産リーフのパーツが流用されている。


何しろ彼らがミッションに掲げているのは「We Overtake Tesla」、つまり「テスラを超えろ」。ちょっと性能がよいくらいじゃ、テスラを超えるのはそう簡単じゃないだろう。だからこそ、デザインは重視されるはず。

2030年に完全自動運転のBEVを1万台生産することを目標としている彼らは、2027年の量産化スタートをマイルストーンとして置いている。4年後、Turingがどんなカッコいい自動運転のBEVを見せてくれるのか。今から期待して待ち望みたい。

籠島康弘=文

SHARE

次の記事を読み込んでいます。