針・インデックス・ストラップ。すべてがネイビー
「クラシック カレ オートマチック ハートビート」(デイトモデル)スケルトン式デイト表示で意匠を凝らした本作は、洒脱な縦長スタイル。キャリバーFC-315を搭載。ケース厚は、ディスクのぶんだけノンデイトよりは嵩があるが、それでも薄い10.2mm。自動巻き、SSケース、縦38.7×横30.7mm。日本限定。24万7500円/フレデリック・コンスタント 0570-03-1988
冒頭に紹介したとおり、まさに本作の最大の特徴にして、最大の魅力がオールネイビー。まず前提として、オーシャンズが積極的に推している「ネイビー」は、何においても使い勝手の良い色である。
再三紹介しているので、簡単にお伝えすると、ミリタリー服ならば、コテコテをほどほどに見せてくれ、スーツやセットアップなどは精悍かつ清潔に見せてくれる。小物使いとしてもヌケ感を醸せて申し分なし。
というわけで、ベースカラーとしても、挿し色としても使える万能色なわけだ。
そうしたネイビー軸のコーディネイトに対してぴったりな時計を探したくなるのが、細部に配慮を惜しまないファッション好きかつ時計好きな我々、オーシャンズということになる。
そこで福音となるのが、フレデリック・コンスタントの角型シリーズに登場した、日本限定となる「クラシック カレ オートマチック ハートビート」の2本だ。着こなしをネイビーで統一したいと考えたときに、針・インデックス・ストラップをネイビーにしたこちらのモデルが、いい感じにハマってくれる。
もちろん、ネイビーダイヤルという選択肢も視野に入るが、この時計で表現される、温かみのあるホワイトダイヤル×ネイビーという繊細な世界観は、奥ゆかしさの点で勝るといっても過言でないだろう。ローマ数字に線路型分目盛といったクラシカルなデザインも大人の時計としてグッとくる。
しかも、白文字盤にネイビーインデックス、さらにネイビー3針の3拍子揃ったモデルというのは、探してみるとなかなか存在せず、「待ってました!」と快哉を叫ぶ一部のファンさえいるだろうと想像する。実際、白ダイヤル×黒インデックスほど、コントラストが強くなく、白×ネイビーの世界観は、前述したネイビーの魅力をうまく引き出している。
そして、「クラシック カレ オートマチック ハートビート」の持ち味である、オープンハート(ムーブメントのテンプ部分をダイヤルからのぞかせる意匠)の仕様と相まって、エレガンスを醸してくれる点は間違いない。
ラインナップするのは、正方形に近いノンデイトモデルと、長方形でデイトが際立つモデルの2種類。デイトモデルにいたっては、スケルトン仕上げの日付ディスクが12時位置のハートビート部分から見える様子も、ダイヤル上のアクセントとして気が利いている。
まさに、ネイビー好きのためのクラシカルウォッチの登場なのだ。
3/4