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日々のトレーニングが心を軽くする



忙しい日々を送る小栗さんのリフレッシュとなっているのが運動だ。ボクシングやフィジカルトレーニング、ゴルフなど、体を動かすことを平日の朝の日課にしているという。

「もともと体を動かすのが好きなんです。今は閉塞的な世の中になってきていて、普通に息をするのも大変だなと思って生きているところもあって。そんな日々のなかで、朝必ず体を動かすことが、心を軽くするひとつの助けになっていると思います。

ただ、それがウェルビーイングかというと……意外と僕そんなことないんですけどね(笑)」と苦笑いしながら、「実は最近、酒を減らしているんです」と打ち明けてくれた。コロナ禍が明け、自由に人と会えるようになってから、全力でお酒を飲む日々が続いていたという。

「さすがに酒に時間を使いすぎていた感じがありまして(笑)。この時間があれば、芝居のことをもっと考えたり、ほかのことができるなって。

だから最近は予定がある日以外は、イレギュラーで飲むのをやめようと思っています。……思ってはいるんですけど、なんか僕が休もうと決めた日に限って『今から行っていい?』みたいなメールが届いて、気が付くと何人もうちにいる。

『俺、今日絶対に12時に寝るつもりだったんだけど』って思いながらも、あっという間に2時、3時になっていて。最後は『頼むから帰ってくれ』って言って帰ってもらっていますけど、次の日はスケジュールがぐちゃぐちゃですよね(苦笑)」。

酒好きならば、一度は二日酔いを経験したことがあるだろう。頭はモヤがかかったようで、体は砂袋のように重い。下手をしたら夕方まで引きずることもあるのだが、小栗さんはそんなときでも、トレーニングに出かける。

「僕も数年前までは、3時まで飲んだ日はトレーナーに『明日はリスケさせてください』とメールしていました。ただ、友人の生田斗真さんはどんな状況になっても、決めたことは必ずやるんですね。彼の姿を見て、決めたことはやったほうがいいと思って、最近はとにかく行って、やることだけは心掛けています。もちろんパフォーマンスはめちゃくちゃ悪いですけどね(笑)」。

小栗さんがもうひとつ欠かさず続けているのが、英会話のレッスンだ。

35歳のときに、生活拠点を1年間ロサンゼルスに移し、英語漬けの日々を送った。このときから、現在まで英会話はずっと続けているという。

「35歳からのゼロイングリッシュだったので、当時は本当にしんどかったですね。今も語学力はそんなに進歩していないんですけど、最近ようやく英語に囲まれることが辛くなくなってきました。

ただ、英語を仕事の役に立てたいとはあまり思っていません。それよりも英語でコミュニケーションを取れるようになって、日本で普通に生活していたら一生なかったような出会いがあったり、異業種や文化の違う人の話を聞けたりして楽しいのが、続けている理由です」。


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