世界限定1200本の“稀少な青”
腕時計のクローズアップ写真からご覧いただこう。
「OCW-S7000C-2AJF」。単体では標準電波受信による時刻修正機能を装備。ほか、ワールドタイム機能やスマートフォンリンクなどを収め、9.5mmの薄型ケースに仕上げた。デュアルカーブサファイアガラスには両面反射防止コーティングを、ケースとバンドにはチタンカーバイトで表面加工処理を施している。縦47.5×横42.8mm、タフソーラー、チタンケース。24万2000円/オシアナス(カシオ計算機 0120-088925)
時を忘れて見惚れるほどに美しいブルーグラデーション。これぞオシアナスの真骨頂である“ブルー表現”だ。
最上位ライン「マンタ」の最新シリーズであるOCW-S7000系にラインナップする「OCW-S7000C-2AJF」。2023年の登場から“クロノグラフ感”を増したダイヤルレイアウトにより、スポーティな顔立ちを獲得したモデルの最新版だ。
目を惹くグラデーションには、オシアナスの新たな挑戦が見て取れる。「都会の光を映す海の煌めき」をテーマにとしたパープルからブルーに変化する色彩は、ベゼルとダイヤルそれぞれに異なる技術が用いられたものだ。
まずは、ベゼル。昨今のモデルに採用され始めているサファイアガラスベゼルだが、本作では、深さや模様が異なる4種類のレーザーパターンと、パープルからブルーに変化するグラデーション蒸着を組み合わせて、複雑に光を反射する独創的なビジュアルに仕上げている。レーザーで刻まれたホワイトのインジケーターの配色も新鮮だ。
そして、ダイヤル。こちらは、ダイヤルを成形する金型にひと工夫を凝らした。その表面に加熱処理を施して結晶模様を再現した「再結晶チタン」の金型を採用。高度な成形転写の技術によって、金型に施した繊細なテクスチャーが文字盤に再現されているのだ。
この複雑なパターンの上に、お馴染みの「蒸着」技術でパープルからブルーへと連なるグラデーションを表現。
これら、カシオの高度な技術を活かした一本となっているのだ。
装着感のいい9.5mmの薄型設計もポイントのひとつ。
「都会の光を映す海の煌めき」というコンセプトは、都会と海を愛する我々にぴったりだし、実際の美しいベゼル&ダイヤルを見れば、四六時中海を感じられるこの一本に気分はアガる。
加えて、同様に愛すべき「青い服」たちにも似合うこと間違いなく、非常に使い勝手の良い一本となるはずだ。
最後に付け加えるならば、世界限定1200本と、世に出る数量が限られていること。この“稀少な青”が気になった御仁は、いち早く入手することをおすすめしたい。
3/4