「Camp Gear Note」とは…… キャンプや登山に出かけると毎回なにげなく使っているガス缶、実は缶の形状(種類)やメーカーごとに違いがある。
アウトドアショップのバーナーコーナーに行くと、たくさんのカラフルなガス缶が並んでいるが、実はこれ、「赤いほうが格好いいから、赤いのでいいや」ってノリで、好きなものを気分で選んでいいものではない。
では、具体的に何が違うのかをチェックしつつ、形状とメーカーを意識して選ぶべき理由を解説しよう。
▶︎すべての写真を見る CB缶とOD缶ではガスのパワーが違う
![上がOD缶、下がCB缶。形状だけでなく中身も違う。](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/44751/images/editor/866dc4ce979a19bf478c9427c50949c25adfdc09.jpg?w=850)
上がOD缶、下がCB缶。形状だけでなく中身も違う。
CB缶とOD缶の違いは
以前の記事でも述べた通り。
基本的にガス缶には、ノルマルブタン、イソブタン、プロパンと沸点の異なる3種類のガスが使われており、その配合比率によってパワーが変わる。
![缶の裏面を見ると、封入されているガスの種類が一目でわかる。](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/44751/images/editor/1a750eb6ae9062d3af0ff4ce2c54bb2e532d5958.jpg?w=850)
缶の裏面を見ると、封入されているガスの種類が一目でわかる。
CB缶(カセットガス)は、カセットコンロなど、室内で使う前提で設計された燃焼器具に多く使われるため、ガス自体のパワーは控えめ。
対して、アウトドアで使う前提の燃焼器具用に作られたOD缶(アウトドアガス)は、缶自体がより丈夫に作られているため、パワーが高いガスを封入することができる。
![100円ショップなどで手に入る安価なカセットガスは、沸点が高く、寒さには弱いブタンだけを封入していることが多い。](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/44751/images/editor/787252eca0b0d6aedae6bf6113789fe860fdbcd5.jpg?w=850)
100円ショップなどで手に入る安価なカセットガスは、沸点が高く、寒さには弱いブタンだけを封入していることが多い。
そのため中身にもよるが、一般的にOD缶のほうが火力(耐寒性)が高く、価格も高価になる傾向にある。
2/4