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2023.12.07

ファッション

“キング オブ キックス”の異名を持つナイキ「エア フォース 1」、人気のワケや定番モデルを分析!

※記事内のアイテム写真の一部は、過去のオーシャンズアーカイブからのイメージ写真であり、現在は販売されていない可能性があります。

※記事内のアイテム写真の一部は、過去のオーシャンズアーカイブからのイメージ写真であり、現在は販売されていない可能性があります。


世界中のアスリートから支持されているブランド、ナイキが1982年に製造・販売したバスケットボールシューズが「エア フォース 1」。

発売当初は優れた機能性&耐久性がスポーツシーンにおいて評価されたが、シンプルなフォルムながらしっかりと個性を主張するデザイン性でジワジワとファッションシーンへ浸透。現代ではファッション的にも必要不可欠な大定番になっている

【写真18点】「ナイキ“エア フォース 1”の人気の理由」の詳細写真をチェック

ナイキの名作「エア フォース 1」


1982年のリリース当時、ほかのブランドからはさまざまなタイプのバスケットシューズが登場していた。そのなかで、ナイキは独自性を追求。優れたクッション性と耐久性を発揮する「ナイキエア」を世界で初めて搭載した。

その卓越したクッション性能に惚れ込んだNBAのトッププレーヤーが愛用したことでバスケットコートを席巻。ちなみにモデル名は、アメリカ合衆国大統領専用機のコールサイン「Air Force One」に由来する。

発売から間もなくして、ミニマムなデザインにも注目が集まる。ストリートファッションに取り入れやすいことに気づいた感度の高い人々が、バスケットコートの中だけでなくデイリーに活用しはじめたのだ。

こうしてエア フォース 1は、世界中のストリートでも不動の地位を確立。豊富なカラーバリエーションを楽しんだり、希少なコラボレーションモデルを収集したり……と、愛し方は人それぞれ。

だからこそ「エア フォース 1」は発売から絶えることなく、今なお絶大な支持を得ているのだ。

「エア フォース 1」と「エア ジョーダン 1」の違いについて



ナイキのバスケットボールシューズと言えば、1985年に誕生した「エア ジョーダン 1」も有名だ。

両者の違いを見てみると、“マイケル・ジョーダンのシグネチャーモデル”である「エア ジョーダン 1」は重心が低く、エア フォース 1は比較的厚みがあり立体的なシルエットに仕上がっている。

ソールとヒールもエア フォース 1の方がより厚く、履き口の高さもあいまってホールド性に優れている。ソール裏へ目を移せば、アウトソールのピボットポイントがエア ジョーダン 1はひとつに対し、「エア フォース 1」にはふたつあることも分かる。


「エア フォース 1」が人気を集める4つの理由

ナイキエアによる優れたクッション性&耐久性、適切な通気孔による快適な履き心地など、スポーツシューズとしてエア フォース 1が優れている点はもちろん多い。

また、そうした機能性がアスリートから認められたことに加え、老若男女を問わずどんなファッションにもマッチするミニマムなデザインを併せ持つのも強みだ。

つまりは、優れたギアであると同時に、万能なファッションアイテムであることこそが他シューズにはない優位性。そんなエア フォース 1の魅力や人気の理由について、もう少し掘り下げてみよう。

理由① シンプルなデザインでさまざまなスタイルに合わせやすい



エア フォース 1はプロバスケットボールの頂点、NBAの試合に通用するパフォーマンスを持ちながらも、ハイテク然とした“これ見よがし”なルックスではない。

むしろミニマムなシンプルデザインだからこそ、どんなファッションスタイルにもハマる。

白ならばストリート系はもちろんトラッド系にも合わせられ、マリンテイストのコーディネイトに抜擢するのもいい。黒を選べば、途端にモード風味を香らせる。

そんな守備範囲の広さが、多くの人に愛される要因なのだ。

理由② 機能性とデザイン性を両立させた肉厚ミッドソール



ナイキ自慢のエアが封入されていることもあり、ソールは若干厚め。そのボリュームは、ノンエア仕様の「ナイキ ダンク」と比べるとおわかりいただけるだろう。

そして、この厚いソールこそNBAプレーヤーを認めさせたキモであり、エア フォース 1であることを主張するデザインでもあるのだ。

理由③ 高級感があり、耐久性も兼ね備えたレザーアッパー



エア フォース 1のアッパーには通常、張りがあり適度な光沢を放つスムースレザーが使用される。これが他ブランドのバスケットシューズにはない、“高級感”を漂わせる要因のひとつだ。

さらによく見ると、ステッチがとても丁寧に施されているのが分かるはず。こうした入念な仕上げが、高負荷のプレーを支える耐久性にもつながっている。

また、甲部分へ放射線状に施されたベンチレーションホールやシューレースに装着されたプレート、ジグザグに配置されたシューレースホールなど、凝ったディテールも見逃せない。

理由④ 多彩なカラバリとコラボレーションモデル



長い歴史の中で随時リリースされてきた、カラーバリエーションやコラボレーションモデルの豊富さもまた同作の人気を支える要因。

ホワイトやブラックなどの定番カラーからビビッドな多色使い、時代を反映したコラボレーションモデルまで。「エア フォース 1」の魅力は、それこそ星の数ほどあるバリエーションの数だけ存在する。


「エア フォース 1」の人気モデル

デビューイヤーから実に40年以上が過ぎ、バリエーションの数はますます膨れ上がるばかり。それだけに、「どれを買ったらいいかわからない」というビギナーは少なくないだろう。

ということで、コーディネイトしやすく入手も比較的容易な、王道の3モデルをピックアップした。

トリプルホワイト



シーンやスタイルを問わず幅広くマッチする最強スニーカーとして、絶大な人気を誇るエア フォース 1のローカットのトリプルホワイト。しかし、実はローカットバージョンの歴史は浅く、正式にリリースされたのは2000年に入ってからのことだった。

オールホワイトのビジュアルゆえ、モノトーンコーディネイトとの相性は抜群。色味や柄を使った装いにもバッチリ使える。清潔感のある佇まいが、大人カジュアルの強い味方になるのだ。

トリプルブラック



先のトリプルホワイトと対をなすような、漆黒のトリプルブラック。その名の通り、アッパーからソールまでのすべてのパーツをブラックで統一したモデルだ。

トリプルホワイトのパターンを流用し、ブラックトーンで全体をまとめるのが無難な成功例。かたや、ヴィヴィッドな色と合わせ足元から引き締めてもいいだろう。

ブラックの精悍な顔つきは、ストリートからモードまで、さまざまなスタイルに一本筋を通してくれる。

ウィート



英語でウィートといえば、小麦のこと。つまりは小麦色のヌバックアッパー、ガムソール、ロープレースで全体をまとめたブーツライクなモデルだ。

1998年のリリース当初はミッドカットモデルだけの展開だったが、後にハイカットやローカットも仲間入り。とりわけストリートカジュアルやアウトドアスタイルを好むファッショニスタから人気を博している。


まとめ

履く人それぞれのスタイルにアジャストするシンプルデザイン、豊富なカラバリとプレミアム感が魅力的なモデルバリエーション、アクティブに動ける機能性……。

さまざまな魅力が絡み合い、エア フォース 1は不動の人気を誇る。

老若男女、時代すら問わず、人々を惹きつける“キング・オブ・キックス”を、ぜひお試しいただきたい。

※記事内のアイテム写真の一部は、過去のオーシャンズアーカイブからのイメージ写真であり、現在は販売されていない可能性があります。

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