未来感バツグンの四本足モビリティ
スズキ「MOQBA」。モーターを備えた各関節によって、“鞍”部分の水平を保ったまま段差を乗り越えられる。
車じゃ行くのをためらうような距離や、狭い場所もスイスイと行けるのがワンマイルモビリティの魅力のひとつ。
なんだけど、現状さすがに階段の登り降りは難しい。けれど、免許を返納した人も頼りにする乗り物「セニアカー」を販売するスズキの場合、難敵の階段も乗り越えたい壁のようだ。
同社が研究した試作機1号機が、四本の足を持つ、子馬のような「MOQBA」。
どんな状況でも人の座る部分を水平に保つ技術を備えているので、この試作機は“鞍”部分を水平にしたまま、跪いて人の乗り降りをサポートするデモンストレーションを披露してくれた。
脚を伸ばし、座高を高くした状態。
試作機の“鞍”部分は、技術的にセニアカーのようなシートにも、レスキュー隊のストレッチャーのようにも変更できるという。
高齢化社会や災害時の課題を解決する、狭い場所も階段もものともしない四本足のロボット。その未来に興味津々だ。
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