定番モデル④ L-2B
MA-1と類似するL-2Aと2BからなるL-2シリーズは、1950年代に誕生したフライトジャケット。こちらはL-2Bで、60年代のものと推定される。
「レーヨン仕様のシャンパンゴールドの裏地には、ブラック地に金で文言を施した通称”黒金タグ”と呼ばれるタグが見られる。スペックなどが表記されており、ここからROLEN SPORTSWEAR COMPANY社製の個体であることがわかります」
「細かく語るとキリがないので割愛しますが、ざっくりとした違いはMA-1が中綿を内蔵しているのに対し、L-2シリーズは中綿が入っていないため薄手の仕様ということでしょう。MA-1と同じく、シーズンレスで人気の高い絶滅危惧種です」。
左肩部分には、アメリカ空軍のシンボルマークである”エアフォースマーク”もしっかりと残存。「このシンボルデザインは60年代後半以降に消滅してしまいます」。
「オキシジェンタブ」と呼ばれる、酸素マスクのホースを固定するためのナイロン製のボックスタブ。「エアフォースマークなどと同様、こちらも古い個体にのみ搭載されているパーツです」
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春先にも重宝するミリタリーアウター。正しいモデル名と見分け方を習得し、これぞ!な一着を入手してみてはいかがだろう。