高校卒業後はシアトルの大学に進学し、その後、東京の大学に編入した。
「大学時代はウェブマガジンでライターをしていました。国内外の野菜やグルメを取材して記事を書いていたんです。そこでウェブライティングの基礎を学ぶことができましたね」。
大学からそのまま羽田空港に直行し、飛行機に乗ることもしばしば。
就職活動では編集の仕事に絞って探した。しかも、本や雑誌を売るのがメインの出版社ではなく、多角的なビジネスを行う企業がよかったという。
「飛行機好きとしては機内誌も作りたくて、航空会社から内々定もいただいたんですが、実際にその企画・編集業務に携われる可能性はほとんどないと言われました。最終的には学びをテーマにした編集者になれるベネッセへの想いが強くなり、内定者懇親会も面白かったので入社を決めました」。
懇親会には100人ぐらいの内定者が集まり、班ごとに分かれて絆と理解を深めるためのワークショップを行った。その際、他の内定者との会話が面白く、「この人たちと同期になりたい」と思ったそうだ。
新卒1年目の岡山本社研修で、土日を倉敷で過ごしたときの写真。
「編集者研修では組版からDTP、赤入れの仕方などの指導を受けました。印刷会社に校正依頼をする際に必要な知識なんです。当時は幼児から小学生を対象にした教材や販促物をひたすら作っていました」。
ショッピングモールで赤ペン先生のイベントも開催。
誌面を作るには企画書をもとにラフを描く必要がある。円香さんも膨大な数のラフを描いたが、子供の頃から絵を描くのが好きだったこともあり、やりがいを感じていたという。
下のミニラフが上の誌面になる。
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