OCEANS

SHARE

改めて惚れ直す、ジョンロブの靴

「わかりやすくはないかもしれないけれど、見れば見るほど本当にすごい靴」とリスペクト。藤井さんが培ったモノ作りの視点から見ても、ジョンロブは特別な存在だと言う。

「わかりやすくはないかもしれないけれど、見れば見るほど本当にすごい靴」とリスペクト。藤井さんが培ったモノ作りの視点から見ても、ジョンロブは特別な存在だと言う。


創業は、日本でいえば江戸末期。1866年に生まれ、英国でいくつもロイヤルワラントを獲得……。超名門たるジョンロブの歴史は、今さら説明するまでもないだろう。

「ジョンロブの靴は、一見シンプルでもすごくユニーク。丁寧な手仕事にイギリス的クラフツマンシップを感じつつ、堅苦しさや重さはない。

エレガントで色気はあっても、イタリア靴のようなキザな雰囲気とは違う。このバランス、ほかでは決して真似できないと思います」。



数多くのグッドデザインに触れ続け、センスフルなアイテムを次々に生み出すノンネイティブの藤井隆行さんも、ジョンロブの唯一性に舌を巻く。

「それでいて、地位に胡座をかいていないんです。コロナ禍もあってスーツを着ることの意味が再定義されるなか、クラシカル一辺倒ではない試みも打ち出しています」。
3/3

次の記事を読み込んでいます。