こちらは、マーケティングコンサルティングやデジタルマーケティング支援を中心に業績を伸ばしているトライバルメディアハウスで働く久保杏菜さん。大根が有名な東京都練馬区で育った。
「給食では練馬大根スパゲティが出ていました。大根おろしが乗っているサッパリ系の和風パスタです。家でも食べていたので一般的な食べ物だと思っていたら、区外の人は全然知らなくてびっくりしました」。
面白いエピソードも聞いた。
「小学1年生のリレーで足がいちばん遅いグループに入れられて、それを男子に馬鹿にされたんです。悔しくて悔しくて、おまじないの本に書いてあった『靴の中に枯葉を挟むと足が速くなる』というのをずっと実践していたら、だんだん速く走れるようになって、6年生のときにはクラスでいちばん速くなりました。この体験から継続して努力すれば結果が出ると思うようになったんです」。
高校卒業後は都内の大学に進学。広告系の授業を専攻するとともに、居酒屋でのアルバイトで売り上げに貢献した。
「たくさん売るコツはお店の期待に応えるための熱意」だと言う杏菜さん。
「目標に向かってみんなで頑張るというのが好きだったので楽しかったですね。キャンペーンでウコンを売っていたんですが、ウコンサワーを勝手に作ったり、飲み会が始まる前に勧めたりして、売り上げはエリア内で1位でした」。
「あと、研究を重ねてビールジョッキを両手で12個持つという特技を編み出しました。女性だと手が小さいのでなかなかたくさんは持てませんが、人差し指から中指を抜いて、ビールジョッキの持ち手をガチャンとくっつけるという技です」。
就活の際にもこの特技をアピールした。
さらに、西武線池袋駅のイメージモデルにも選ばれ、1日駅長を務めたり、沿線のおすすめスポットを取材して紹介記事を書くなどしていた。
居酒屋アルバイト同様、西武鉄道の期待に応えるべく奮闘。
大学を卒業すると、オフィス家具の販売や空間デザインなどを提案する企業に就職。約1年後に、ここトライバルメディアハウスに転職した。
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