OCEANS

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 サイズ:S カシミヤ:100% 身幅(編集部調べ):55.5cm 着丈(編集部調べ):66cm。イタリア産の柔らかなカシミヤを使用し、ロサンゼルスで丹念に手編みされた逸品。「乾燥した西海岸にベストマッチするふんわり仕上げ。気持ちいいカシミヤニットといえば断然これ。秋でも春先でも快適ですよ」(尾崎)。23万890円/ジ エルダー ステイツマン(エドストローム オフィス 03-6427-5901)

サイズ:S カシミヤ:100% 身幅:55.5cm 着丈:66cm。イタリア産の柔らかなカシミヤを使用し、ロサンゼルスで丹念に手編みされた逸品。「乾燥した西海岸にベストマッチするふんわり仕上げ。気持ちいいカシミヤニットといえば断然これ。秋でも春先でも快適ですよ」(尾崎)。23万890円/ジ エルダー ステイツマン(エドストローム オフィス 03-6427-5901)


尾崎 どこでどんなライフスタイルを送っていて、どんなときにカシミヤを着るか? それを前提に選ぶと分かりやすいですね。自分はキャンプに行くときは、ジ エルダー ステイツマンの柔らかな質感のパーカをインナーとして持っていくのですが、風通しが良くて気持ちいいし、マッチしますよ。

奥山 少し緩めに編まれたカシミヤならではですね。

あえて細めの糸を使い、緩めに編んだニットは上質なカシミヤならではの経年変化が楽しめる。着続けていくことで、よりトロッとした質感が増すため、それを見越して選ぶのもアリだ。

あえて細めの糸を使い、緩めに編んだニットは上質なカシミヤならではの経年変化が楽しめる。着続けていくことで、よりトロッとした質感が増すため、それを見越して選ぶのもアリだ。


尾崎 そうです。おそらくいちばん相性がいいのはLAなどの乾燥地帯。そんな場所ならエルダーのニットは、シーズンを問わずに重宝する。

奥山 確かにそうですね。バトナーのニットのように度詰めで作られていなくても、風を通さないアウターとの重ね着が前提なら、十分に快適なわけですから。

尾崎 カシミヤらしいトロミや稀少性ばかりにとらわれず、まずは自分のライフスタイルでどう使うか。そこからカシミヤ選びを始めるべきですね。

奥山 それは間違いないですね。まずはそこが出発点ですね。

 サイズ:L カシミヤ:100% 身幅(編集部調べ):63cm 着丈(編集部調べ):67cm。ゆったりとしたドロップショルダーで、上質な素材のみを使用したローゲージ。「あえて撚りを甘くした糸で、ふんわり仕上げていますね。長く付き合うとカシミヤの独特なトロッとした風味が増していくと思います」(奥山)。6万9300円/ソフネット(ソフ soph.net)

サイズ:L カシミヤ:100% 身幅:63cm 着丈:67cm。ゆったりとしたドロップショルダーで、上質な素材のみを使用したローゲージ。「あえて撚りを甘くした糸で、ふんわり仕上げていますね。長く付き合うとカシミヤの独特なトロッとした風味が増していくと思います」(奥山)。6万9300円/ソフネット(ソフ soph.net


尾崎 それにしても、こうしてさまざまなブランドのニットを見させてもらえるのは貴重な体験ですよね。

奥山 そうですね、勉強になります。

カシミヤの柔らかな素材感を重視するなら、ローゲージがおすすめ。ゲージとは1インチの中に編み機の針が何本あるかを表す単位。こちらのような5ゲージ以下が一般的にはローゲージと呼ばれる。

カシミヤの柔らかな素材感を重視するなら、ローゲージがおすすめ。ゲージとは1インチの中に編み機の針が何本あるかを表す単位。こちらのような5ゲージ以下が一般的にはローゲージと呼ばれる。


尾崎 奥山さんが個人的に気になるカシミヤニットというのは、どんなものでしょうか?

奥山 スコットランド系の糸を使って経年変化を楽しみながら、ずっと着られるものですかね。ちょっと武骨で。

尾崎 なるほど。エイジングを大切にされているんですね。自分が手掛けているサンカッケーのニットも、まさにそう。糸はトッド&ダンカン社のものを使っています。

 サイズ:38 カシミヤ:100% 身幅(編集部調べ):50cm 着丈(編集部調べ):66cm。シャネルのカシミヤニットを手掛けるファクトリー“ジョンレイン”にて生産。「トッド&ダンカン社の最高級の糸を使い室内でも快適なボリュームで仕上げています。水通しするほどトロミが出るスコットランド製」(尾崎)。9万9000円/サンカッケー(アトリエ・サンカッケー sun_kakke)

サイズ:38 カシミヤ:100% 身幅:50cm 着丈:66cm。シャネルのカシミヤニットを手掛けるファクトリー“ジョンレイン”にて生産。「トッド&ダンカン社の最高級の糸を使い室内でも快適なボリュームで仕上げています。水通しするほどトロミが出るスコットランド製」(尾崎)。9万9000円/サンカッケー(アトリエ・サンカッケー sun_kakke


奥山 スコティッシュなものは、最初はカリッとした男っぽさがあり、それでいて、何度も洗うとトロッとしてくる。その変化が魅力です。あと、自分も山形の奥地でずっとニット作りをしているので、環境にシンパシーを感じます(笑)。


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