小橋さんの“どうにかなる精神”はどんなときでも変わらない。それはパンデミックですべての経済活動が止まったときも同じだった。
小橋さんのいるイベント業界は、大きな打撃を被った業種と言ってもいいだろう。小橋さんも仕事がゼロになり、一文無しになるかというところまで追い込まれたが、それでも「どうにかなる」と捉えていた。
「社長としては取り戻す行為の方が必要なんでしょうけど(笑)、僕はゼロになるかもしれないけれど、それが違う未来へとつながるかもしれないと楽観的に捉えていました。僕は29歳のときに一文なしで、病気になって、死の淵を彷徨う経験をしました。
でもその経験があったから、今があるわけです。持っているものやいろいろなことにしがみつきたくなるけれど、僕は手放すことって、結構必要な気がしています。
他人からは格好悪く見えるかもしれないし、逃げているように見えるかもしれない。
けれど、取り戻せない流れに対してジタバタするよりも、縁がなかったものは手放して、新しい流れを掴んだ方が人生を前向きに生きられると思っています」。
小橋賢児が2024年に挑戦したいこと!