「コロナ禍で長く移動が制限されて。実は家の前やせいぜい千葉の海に行くぐらいで、いい波を探して何時間もドライブするほどのモチベーションがなくなっていたんです。
ところがメキシコでは、明るくなる朝7時から、暗くなる夜8時くらいまでずっと波に乗っていて。海から上がったら、車に置いたクーラーボックスの中に入っているマンゴーやバナナにかぶりついて、またすぐに海に入っての繰り返し。
空腹も忘れてサーフィンをして、宿に帰ったらご飯を食べて、気絶するように寝て、次の朝を迎える。『自分はこういうことがしたかったんだ!』と痛感したし、そのためにはやっぱり試合に勝たなきゃいけないと、改めてサーフィンに向き合うことができた。そうしたらますます楽しくなってきたんです」。
またコロナ禍では移動だけでなく、さまざまな活動が制限された。だが、だからこそ平原さんはメンタルの大切さを実感。自身のウェルビーイングには、太陽が欠かせないと言う。
「僕もコロナに感染したのですが、2週間自宅から出られない状況を初めて体験して、この期間、驚くほど何もかもやる気が起きなかったんです。ところが治って、外出して陽射しを浴びただけで、嘘のように気持ちが軽くなった。太陽のパワーってすごいなと実感して、最近はなるべく外で太陽の光を浴びたり、テンションが上がらないときこそ外出するようにしていますね」。
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