カミソリに潜む意外な落とし穴

――30〜40代の男性からの相談は多いですか？

実は、30〜40代の方々の髭に関する悩みはあまり届きません。逆に言えば、ほとんどの人が髭について意識していないんじゃないかと思います。


 
――不潔そうな口元を印象づけるのが、髭剃りによる肌トラブルだと思います。どうすれば未然に防げますか？

髭剃り道具は電動シェーバーとカミソリに大きく分けられますが、正直、どちらも肌にいいものではありません。

特にカミソリは刃がむき出しなので、髭と一緒に肌を削ってしまいますから、どうしても髭を剃ることでニキビができたり、パサパサとした乾燥を感じやすかったりします。

ーー確かに、髭剃りのせいでニキビができているような……。

ちなみに、カミソリの刃は思いのほか繊細で、劣化も早いんです。2週間程度で刃を替えるのが理想ですが、半年替えていない方もざら……。

そんな状態で髭を剃っていたら、肌トラブルを起こさないわけがありません。まずは道具を雑に扱っていないかを見直してほしいですね。

――剃れるから替えない人も多いと思います。

替えたては柔らかいタッチで剃れるんですけど、劣化している刃だと剃り心地が悪いので、気づかないうちに力をかけて剃っていることがあるんです。その剃り方がクセになっていて、肌に余分に負担をかけている方も多いと思います。

――カミソリの保管方法で気をつけるべき点はありますか？

バスルームに置いている方も多いのですが、湿気の多い場所ですから、雑菌が繁殖しやすいですし、錆やすくもなります。そうなると髭を剃るたびに、肌に雑菌を塗っているようなものなので、乾燥した場所に置くように心がけましょう。