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疑問② 「夜はデニムをはいたまま寝る」は正解?

では、デニムを早く馴染ませるために、着用したまま就寝するのはアリなのか?



「これも間違いではありません。就寝中も着用することで体には馴染んできます。

要は効率性の問題です。僕のようにデニムをユニフォームとして着用していれば、週5日出勤するとしておおよそ40時間ははくことになる。それだけはいていれば体にすぐに馴染みますよね。

ただ、多くの方は休日にデニムをはくことが多いと思います。一週間のうち、頑張っても2日間はくのが限界ですから、必然的に眠りながらはくという発想になるのもわかります」。

寝ている間にデニムに変なクセが付かないか、という不安を抱く人も多いと思うが……。

「そこは特に心配しなくていいと思います。気になるのであれば一日ハンガーに吊るしておく、スチーマーをかけるなどすれば問題ないと思います」。



店に訪れるお客さんの中には、効率的にデニムを育てるために別のユニークな方法を試す人もいたという。

「20代ぐらいのお客様で、デニムの下にもう一本デニムをはいていた方がいました。短い時間で一気に2本分のデニムを育てるためにやっているそうです。その方は、『いい感じに育っています』とすごく満足そうでしたよ。効率的な方法のひとつだと個人的には思います」。


疑問③ 「座るたびに腿をスリスリする」は正解か?

アタリやヒゲが早く浮き上がるよう、座るたびに必死に太腿を擦ってきた行為は正解だったのか?



「それも全然ありです。デニムについたシワの横の線を擦ったり、つまんだりすることで理想的なヒゲやアタリが出やすくなります。

考え方としては革靴と同じですね。コードバンなどの重厚な革製品はペンでうっすら跡を付けることで理想の折りジワに誘導できます」。


時間の経過とともに情報が精査され、これまで正解と信じていたことが実は間違っていた……なんてケースも少なくない。ただ、デニムの育て方においては、我々のスタイルは間違いではなかったようだ。

▶︎「リーバイス公式に聞いたデニムの最新ケア方法」もチェック!

河野優太=写真 菊地 亮=取材・文

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