実際に体を動かすことで、初めて自分の得手不得手がわかり、足りないスキルが見えてくる。

「例えば、現場で止血するのにヒモがなかったらどうするか、常に考えています。この間は、近くにあったマスキングテープで止血をしました。ねじったり、巻き方を工夫したら破れずに止血できたんです。専用のモノがなくても、できる方法は絶対にあるんですよ」。



辻さん曰く、防災を極めた人には、以下の3つの力が備わっているんだそう。

①決断力……「行くか、止まるか」「使うか、使わないか」などを的確に判断する。
②行動力……災害時、的確に立ち回れることは元より、必要なら即行動する勇気を持っている。
③アレンジ力……「持っていない」を言い訳にせず、現状あるもので＋αを生み出す。

「こういう力が求められるのって、何も防災に限ったことではないと思うんです。家庭でも仕事でも、人間として持っていたらすごく頼りになるスキル。だから防災を極めた人って、人間力の高い頼れる人っていうイメージがあります。

オーシャンズ読者の皆さんにも、ぜひ、そういった人間力を手に入れてほしいなと思います」。

プロ直伝・最新の防災テクをまとめると……

最後に改めて、今回辻さんに教わった防災スキルをおさらいしておこう。