デニムの王様、リーバイスからケアや育て方の正解を学ぶ本企画。積み重ねてきた知識の答え合わせは概ね完了したが、気になることはまだまだある。
今回はデニムにまつわる素朴な疑問を、リーバイス原宿店のデニム賢者、篠原美童さんに聞いてみた。
【写真11点】「洗うと縮む? デニムケアの4つの疑問を徹底解説」の詳細写真をチェック お答えいただいたのは…… 篠原美童さん(マネージャー)●原宿店の押しも押されもせぬ“顔”。物腰の柔らかさと豊富な知識に多くのゲストから信頼も厚い。
疑問① デニムを洗濯するとやっぱり縮む?
結論から言うと、デニムは洗うと縮みます。
リーバイスのヴィンテージクロージングのリジッドデニムをベースに話をすると、内タグには10%縮むことが表記されていて、これは一般的に洗うと縮むといわれているウールやツイードと同じくらいの縮率ですね。 だからといって、デニムは洗ってはダメというわけではありません。洗って縮むことを想定して、リーバイスのオフィシャルのルックブックでは2サイズ上を買うことを推奨しています。
リジッドデニムを一から育てると、最終的にどれほど縮むかは読めない部分があります。不安に感じられる方は、洗ってもさほど縮まないワンウォッシュデニムの購入をおすすめします。
疑問② 古着でよく見られる“ねじれ”を避けるにはどうすればいい?
ねじれが起きるのは主に1970年代以前のヴィンテージデニムです。それ以降製造されたデニムには、防縮加工が施され、ねじれが生じにくくなっています。現在はさらに技術が向上しているため、現行商品はほとんどねじれることがありません。
デニムのねじれは織り方に起因します。リーバイスで以前採用していたような織り方は、どうしても左足のセルビッチがフロントにきますし、時計回りによれる。当時を忠実に再現したようなモデルも同様ですね。基本的にねじれは生じるものなんです。 「ねじれが起こるものこそオリジン」というこだわりを持つ方もいますが、回避したいのであれば現行品を購入するのが近道ですね。
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