我々にとって、デニムは永久不滅のワードローブ。若い頃から慣れ親しんだ盟友である。ゆえにすっかり知った気でいないか? 例えば、デニムのケア方法とか。
これまで積み重ねてきた知識は正しいのか、その真相を確かめるべく、キング・オブ・デニムブランド「リーバイス」を訪問した。
【写真13点】「リーバイス公式に聞く、デニムの最新ケア方法」の詳細写真をチェック お答えいただいたのは…… 篠原美童さん(マネージャー)●リーバイス原宿店の押しも押されもせぬ“顔”。物腰の柔らかさと豊富な知識にお客さんからの信頼も厚い。
デニムは洗濯すべき!? 長い付き合いを考えるなら……
オーシャンズ世代なら一度は憧れたであろう、ヴィンテージデニムの色合い。理想を追求するがゆえ、慎重になるのが「洗濯」だ。結果、洗わないという選択をしてきた人も多かろう。
だがその考えは改める必要がありそうだ。リーバイスのマネージャー篠原さんは「デニムは洗った方がいい」と話す。
「洗濯をすると色が抜け過ぎたり、生地が痛んだりすると考えている方も多いでしょう。しかしデニムと長い付き合いをするなら、定期的な洗濯をおすすめします」。
理由を聞けば、以下の3つが挙げられるとのこと。
① 洗剤を使わずに洗濯すれば、そう簡単に色は落ちない(つまり水洗いで十分)。
② 最近のデニム生地は、防縮加工はもちろん「縮み」や「ねじれ」も考慮して作られているため洗濯しても問題なし。
③ デニム生地の痛みを促進するのは染み込んだ汗や皮脂。よって、洗濯した方が長持ちする。
「長く着ることを念頭に置くと、定期的に洗いをかけて清潔に保つことが大事。洗わないと放置した汚れが生地の痛みを招く可能性があります。
また、デニムを洗わずはき続けていると、繊維が広がり弛んでいる状態になります。それにウォッシュをかけることで、水で生地が締まりハリ感が蘇ります。生地を再生する感覚ですね。
個人的には、デニムを清潔に保ちたいということもあって、必ず洗うようにしています」。
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