OCEANS

SHARE

地球への思いやりは染み込ませたワックスにまで!


むらさん 注目作はこれだけじゃありません。こちらを触ってみてください。




――これはなんともいえないタッチというか、ちょっとしっとりしてますよね?

むらさん ワックスドコットン生地なんです。今ではあまり出回っていませんが、昔からあるお馴染みの素材です。まだ石油由来の素材がなかった時代に、北欧の漁師が寒さや海水の飛沫から身を守るために、コットンに魚の油を塗ったのが始まりと言われています。

もともと合成繊維で作っていたレインシェルを天然素材で作ったら、とのアプローチのもと製作。ベースの生地は2023年春夏でも注目の的だったコットン・イン・コンバージョン。食品加工工場で出た副産物のブドウの種とオリーブオイルをブレンドし、それを生地にコーティングすることで防水性能を高めている。ワックスド・コットン・ジャケット0万0000円

食品加工工場で出た副産物のブドウの種とオリーブオイルをブレンドし、それを生地にコーティングすることで防水性能を向上。ワックスド・コットン・ジャケット5万5000円/パタゴニア(パタゴニア日本支社 カスタマーサービス 0800-8887-447)



――ほうほう。

むらさん 昔の防水素材といったところですね。オイルも食品業界の副産物を使用するなど、次の50年を目指しながらとことん素材にこだわりました。

――素晴らしい!



むらさん メンテナンスのワックスもありますので、育てる楽しみもあります。ベースはパタゴニアの本格山アウターとして有名なスーパー・プルマ・ジャケットですが、ポケット部分は90年代から2000年代初頭にかけて人気を博したストームジャケットの意匠を踏襲しています。

――あっ、言われてみれば。

むらさん 着用するとこんな感じですね。


身長180cmでMサイズを着用。

身長180cmでMサイズを着用。



3/4

次の記事を読み込んでいます。