どこを向いてもSUVだらけな昨今。大きいか小さいか、丸っぽいか四角いかの違いはあれど、多くは「力強い」「広い」という武骨でマッチョなSUVだ。
しかし最近発表されたコンセプトカーには、クーペのように薄くて流麗なボディをちょい上げして、ちょっぴりタフさもあるという新しいトレンドが!
そういえばトヨタ「クラウンクロスオーバー」しかり、プジョー「408」しかり……。これからの“憧れの車”は「ちょい上げ&細マッチョ」なSUVか!
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「アクティブスフィア コンセプト」
アウディ「アクティブスフィア コンセプト」。フロントグリルや各ドア下はガラスで覆われていて、そこから見える地面が「大自然を疾走する」感をさらに増しそう。
石が転がる荒野だろうが、見渡す限り真っ白な銀世界だろが、大好きなパートナーと目を合わせて会話を楽しみながらラク〜に走れるラグジュアリーな4ドアクーペ。
しかもボタンひとつでピックアップにもなるという電気自動車のコンセプトカーが、アウディが今年1月に発表した「アクティブスフィア コンセプト」だ。
満充電で最大600km走行が可能。しかもわずか10分の給電で300km走れる急速充電機能を備えている。
ボディ自体は流麗なアウディらしいフォルムだけど、ロードクリアランスは本格派SUVのように208mmも取られている。
それでも不安になるような悪路なら、ランクル300系の225mmも上回る248mmまで上げることも可能。
左右席の間を前後に貫くセンターコンソールは収納になっているほか、グラスやボトルを収めて冷やしたり温めたりすることもできるとか。
ガバッと大きく開く観音開きのドアを開けると、全長4.89m×全幅2.07mを活かした広大な車内に備わるシートは4つだけ。
そこからして贅沢な車だと想像はできるが、乗員がその気になればステアリングを仕舞って、車がドライバーの代わりに運転もしてくれる。乗員皆が目を見て話ができるというわけだ。
AR(拡張現実)ゴーグルを装着すると、こんな風にエアコンの温度を調整できる。しかもスキーを楽しむ際にはこのゴーグルをつけると、ダウンヒルの勾配などナビゲートもしてくれるのだとか。
そしてインパネにはスイッチ類やディスプレイがない。
代わりに乗員はAR(拡張現実)ゴーグルを装着し、目の前に浮かび上がるスイッチ類を操作したり、3D地形グラフィックで表現されるナビ画面を確認できる。
繰り返すが、まだコンセプトモデルだけに、これらがいつ市販車に反映されるかはわからない。けれど、未来の“憧れの車”は「ちょい上げ&細マッチョ」であることは確かかも!?
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