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2023.09.25

時計

セイコー「アルピニスト」は使い込むほどに価値が高まる時計。F/CE.山根敏史が唸ったその魅力



1995年の発売以来、マイナーチェンジを続け、世のアウトドア好きの心を捉えて離さない腕時計がある。それがセイコーの「アルピニスト」だ。

いったいなぜ売れ続けているのか。その理由を探るため、あるアウトドア好きにこの時計の魅力を尋ねてみた。ご存じF/CE.のデザイナーであり、キャンプ好きでもある山根敏史さんである。

山根敏史(やまねさとし)●1975年、愛知県生まれ。F/CE.デザイナー、ミュージシャン、ノルディスクコンセプトショップディレクター。1997〜2003年までメンズビギのデザイナーを務め、クロックス日本支社で要職を歴任したのち、2010年に自身のブランドを設立。2016年よりブランド名をF/CE.に。インストゥルメンタルバンド「toe」のベーシストとしては、2000年より活動を続け、数々の海外ツアーを成功をさせるなど国内外で活躍。バンドメンバー全員が音楽活動とは別にそれぞれ本業を持っているというユニークな活動形態でも知られる。

山根敏史(やまねさとし)●1975年、愛知県生まれ。F/CE.デザイナー。2010年に自身のブランドを設立。2016年よりブランド名をF/CE.に。バンド「toe」のベーシストとしては、2000年より活動を続け、数々の海外ツアーなども行う。


山根さんいわく「キャンプ道具と同じで、使い込むほどに価値が高まる時計だと思います」。果たしてその真意は?

街と自然をクロスオーバーする時計

アウトドアの本格的機能を持つ腕時計がずらりとラインナップする、「セイコー プロスペックス」。

ダイバーズ、クロノグラフ、フィールドウォッチなど、いずれもその高い機能性と優れたデザインで、アウトドア好きから厚い信頼を得ているコレクションだ。



その「プロスペックス」から今回ピックアップするのは、「アルピニスト」。1959年に誕生したセイコー初のスポーツウォッチ「ローレル アルピニスト」をルーツに持つ、トレッキングや登山向けのシリーズだ。

その中で、F/CE.デザイナーの山根敏史さんにチェックしてもらうのはこちら。

アルピニスト「SBDC091」。SSケース、39.5㎜径、自動巻き。20気圧防水。9万3500円/セイコー プロスペックス(セイコーウオッチお客様相談室 0120-061-012)

アルピニスト「SBDC091」。SSケース、39.5㎜径、自動巻き。20気圧防水。9万3500円/セイコー プロスペックス(セイコーウオッチお客様相談室 0120-061-012)


1995年の発売以来、ファンの間で根強い人気を誇るのが“緑のアルピニスト”だ。マイナーチェンジを続け、いわば第三世代にあたるモデル「SBDC091」である。

「グリーンの文字盤と茶色のストラップ。ひと目見て、色の組み合わせがいいなと思いました。特にこのグリーンがいい。ブリティッシュ・レーシング・グリーンというのでしょうか……好きですね、この色」。



山根さんいわく「自分が作る服やモノにも、こういうブリティッシュ・レーシング・グリーンはよく取り入れている」とのこと。「SBDC091」のカラーリングは、早々に山根さんの感性に響いた模様だ。

「見た目は重厚ですが着用感がとても軽いです。街で着けてもいいですよね。実はF/CE.の服も、自然と街をクロスオーバーして使えるように意識して作っているんですよ」。



マウンテンパーカの手元にも、スーツの手元にもマッチする「SBDC091」。我々のライフスタイルのあらゆるシーンで活躍してくれる、頼れる相棒となるはずだ。
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