OCEANS

SHARE

  1. トップ
  2. ライフ
  3. アートの教本から釣り道具まで!「ナンヅカギャラリー」オーナーの“Feel So Good”な私物

2023.09.19

ライフ

アートの教本から釣り道具まで!「ナンヅカギャラリー」オーナーの“Feel So Good”な私物

「Feel So Goodなモノ語り」とは……
▶︎すべての写真を見る

南塚真史さん
ナンヅカギャラリーのオーナー。田名網敬一、空山基などの日本人作家の再評価に努め、若手作家の活動も精力的にサポートする。フリオ・アナジャ・キャバンディングの展覧会を開催中。nanzukaunderground
阿部勇紀さん
1982年生まれ。ミュージシャンとして活躍し、2018年に「ハイプビースト・ジャパン」に参加。yvkiabe

阿部 小さなものから大きなものまで、南塚さんの事務所はいつ来てもアートの宝庫ですね。

南塚 アーティストがここに宿泊する傍らで書いてくれたお礼のカードもすべて保管してありますしね。

阿部 どんな形であっても感謝の気持ちは気分がいいものですね。

南塚 唯一の役得です(笑)。

アーティストのサポートをする南塚さん。そのお礼にイラスト入りのカードをいただくそう。ジェス・ジョンソンやマーク・ライデン、ヨアキム・オジャネン、UFOなどの面々が。

アーティストのサポートをする南塚さん。そのお礼にイラスト入りのカードをいただくそう。ジェス・ジョンソンやマーク・ライデン、ヨアキム・オジャネン、UFOなどの面々が。


阿部 たくさんのアーティストをサポートしてきた南塚さんならではのストーリーですね。なかでも思い出深い仕事はありますか?

南塚 2018年のディオールとの仕事です。僕にとって集大成のようなものかも。

阿部 空山基さんによる巨大ロボがスゴかった!

「ディオール」のバッグ。南塚さんのキュレーションにより2018年にディオールとアーティスト空山基さんのコラボが実現。ショーの会場には同氏の巨大ロボが設置され話題に。

「ディオール」のバッグ。南塚さんのキュレーションにより2018年にディオールとアーティスト空山基さんのコラボが実現。ショーの会場には同氏の巨大ロボが設置され話題に。


南塚 ファッションからアートの文脈を作るという僕にとって新しいチャレンジでした。結果、より多くの人にアートが届いた気がします。ただ、常に脳内がパンクしてましたね。

阿部 休まる時がなさそう……。

南塚 そういうときはニュートンのゆりかごを揺らし、ぼーっと眺めています。頭がカラッポになって気持ちいいんですよね。

カチカチと振り子の音が気持ちいいニュートンのゆりかごと。仕事で脳が疲れたときは、ぼーっとこれらを見て一度頭を空っぽにしてリラックスする。

カチカチと振り子の音が気持ちいいニュートンのゆりかご。


阿部 癖になりますね(笑)。

ふらふらと倒れそうで倒れないヤジロベエ。

ふらふらと倒れそうで倒れないヤジロベエ。仕事で脳が疲れたときは、ぼーっとこれらを見て一度頭を空っぽにしてリラックスする。


南塚 あとはリフレッシュしに釣りにも。先月はマグロを釣りました。

阿部 一本釣りとはスゴイ!

南塚 このシマノのステラは回転が驚くほどスムーズでマグロとも難なく闘えるんです。

阿部 釣りは奥が深そう。

世界最高峰と言われるシマノが誇るスピニングリールのステラ。1000番台の大型を愛用し、ときに20〜30kgのマグロを一本釣りするそう。

世界最高峰と言われるシマノが誇るスピニングリールのステラ。1000番台の大型を愛用し、ときに20〜30kgのマグロを一本釣りするそう。


南塚 知れば知るほど沼。でもそれはどの業界も一緒かも。

阿部 アートはもちろんそうですよね。新しい感性が止めどなく生まれますから。

木下直之著の『美術という見世物』など。アートの基本が詰まっており、読み返すことがしばしばあるそうで、中にはマーカーがたくさん。

木下直之著の『美術という見世物』など。アートの基本が詰まっており、読み返すことがしばしばあるそうで、中にはマーカーがたくさん。


南塚 まさにそのとおり。だからこそ僕は常に初心を忘れないようにしています。例えば教材や木下直之さんの著書を読んだりと。基本を知らないと、新しい物事に対しての見方が全然違うんです。

美術出版社が発行する美術教材も愛読。

美術出版社が発行する美術教材も愛読。


阿部 なるほど。八代亜紀さんの作品は、田名網敬一さんがデザインされたものですよね?

大ファンだという八代亜紀さんの50周年を祝うCD&LPにプロジェクトプロデューサーとして参加。ご本人と対面を果たしたことは、一生の思い出に。

大ファンだという八代亜紀さんの50周年を祝うCD&LPにプロジェクトプロデューサーとして参加。ご本人と対面を果たしたことは、一生の思い出に。


南塚 そうです。長年、八代さんのファンで、それを公言していたら、仕事もさせていただきました。一生の思い出です!

阿部 口に出すと夢はかなうというのは本当なんですね(笑)。
この記事は、オーシャンズ10月号のほんの一部。すべての特集は本誌でチェック!


品田健人、箱島崇史=写真 オオサワ系、黒澤卓也=文

SHARE

次の記事を読み込んでいます。