上から時計回りに「モンスリ・メッセンジャー」H19×W34×D11cm 50万3800円、「マキシ ノエ・スリング」H48×W34×D18cm 63万2500円、「ソフト・ポロション」H17×W33×D17cm 50万3800円/すべてルイ・ヴィトン 0120-00-1854
▶︎すべての写真を見る ルイ・ヴィトンの「エピ」がコレクションラインに久々登場、というニュース。しかしながら復活というよりむしろ新作の佇まいで、時代の空気が漂うグッドデザインに仕上がっている。
洗練の理由はおそらく素材の対比にある。
エピならではの“麦の穂”をイメージした型押しカーフレザーに、白のロゴ入りテキスタイルストラップという組み合わせ。上質とカジュアル。伝統とトレンド。
相反する要素を大胆&繊細にパッケージしているから、古さを感じないのである。
型もいい。小ぶりなメッセンジャーバッグはアクティブな街歩きにぴったり。大容量のスリングバックはトート感覚でラフに持つのもよさそう。
そして手持ちでもクロスボディでもいけるショルダーバッグは、パートナーとの兼用も◎の秀逸デザインだ。
バッグ本体のリッチなブラウンカラーに白文字であしらわれたブランドのシグニチャーが映える。この意匠もまた、現代的でポップな雰囲気を醸し出す要因のひとつだ。
エピは1985年の誕生以来、今なお愛され続けているメゾンの偉大なパターン。この秋の大本命バッグとしての見事な登場を、改めて歓迎したい。