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交感神経が優位になっているとき、コルチゾールというホルモンの分泌が乱れていることがよくあります。コルチゾールは、副腎の副腎皮質という器官から分泌されますが、その機能の根本にあるのは体の細胞内になる「ミトコンドリア」という器官です。

ミトコンドリアは、私たちの体内の赤血球を除くほぼすべての細胞の中に存在する細胞内小器官であり、人間とは別の遺伝子を持つ「元々は別の生命体」です。

細胞ひとつに対し、数百から数千個あるといわれていて、ここ10年ほどでいろいろな研究が進み、日本が世界をリードしている分野でもあります。

ミトコンドリアはさまざまな役割を持っていますが、なかでも一番重要なのは「ATP」という、いわば「エネルギーのもと」となるものを作り出す働きがあることです。ATPは「アデノシン三リン酸」という化合物で、私たちが体を動かし、生命活動を維持するために欠かせないエネルギー源です。

たとえていうなら、ミトコンドリアは、体内にある「エネルギー工場」のようなものなのです。

しかし、ミトコンドリアは年齢とともに量や質が低下していくといわれています。年齢を重ねてから、昔みたいに動けず、ちょっと外出しただけでも疲れてしまうのはミトコンドリアが減少している証拠かもしれません。

だからといって、年のせいだとあきらめてしまうのはもったいない話です! ミトコンドリアの数を増やし、元気にする方法があるからです。


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