デオドラントアイテムを駆使するも、「まだ臭ってる気がする……」。
加齢臭やデリケートゾーンのニオイなど、読者から寄せられた細かい体臭問題について専門家がズバリ回答!
前回に続き、肌とカラダのスペシャリスト・山﨑まいこ先生に加え、ニオイケア製品のパイオニア的存在であるマンダムのPR担当・根岸沙英さんにも答えてもらった。
話を聞いたのは……
◉山﨑まいこ先生 まいこホリスティック スキンクリニック院長・山﨑まいこ先生●美容専門誌や女性誌などのメディア出演多数。多角的な視点から、肌やカラダの悩みに応える専門医。
◉マンダム 根岸沙英さん マンダム広報部 主任・根岸 沙英さん●2018年入社。自らが体験した"化粧品で人生は変わる!"ということを、自社の商品を通じて多くの人に経験してもらうべく奮闘中。
Q. 正直、パンツの中がかなり臭います。何か対処法はありますか?
デリケートな部分ゆえに、対処できるアイテムが限られる股間まわり。睾丸を暑さから守るため、大量の汗をかく、カラダのパーツの中でも特に蒸れる場所だ。
汗を拭き取る以外にできる対処法を、まいこ先生に聞いた。
A. パンツを朝晩、はき替えるべし!
「まずは、パンツの選び方を見直しましょう。ボクサーパンツではなく、通気性の良いトランクスや、消臭効果のある素材を選ぶだけでも、ニオイを軽減するのに有効です。
それでも気になるようだったら、朝晩でパンツをはき替えることをおすすめします。
寝ている間には、全身でコップ約1杯分の汗をかくと言われていますよね。それを考えると、パンツが吸収している汗の量も相当なもの。
特にニオイが気になる夏は、パンツをはき替えるだけでなく、夜と朝にシャワーを浴びてカラダを清潔に保つのが理想です」(まいこ先生)。
汗をかいたらTシャツを替える人はいるけれど、パンツは盲点だったのでは? 外出先でのはき替えが難しくても、せめて外出前くらいは意識したい。
Q. 毛深いと、臭くなりやすいって本当ですか?
たしかに、脇毛やアンダーヘアなど、体毛が多いほどニオイが強そうなイメージもある。毛量によってニオイは変わるのだろうか? まいこ先生の答えは……
A. どちらかというと、“本当”です。
「
連載1回目でもお話した通り、汗自体は無臭です。ニオイの原因は、肌表面に存在する菌が、汗によって繁殖すること。なので、毛が薄い人でも濃い人でも、汗自体のニオイに差はありません。
問題は、菌が繁殖しやすい環境かどうかということ。菌は高温多湿な環境が大好きです。
特に、脇や股間などの蒸れやすく、熱がこもりやすい場所は要注意。体毛が多い人は、少ない人よりも蒸れやすいですよね。そのため、ニオイ問題が勃発しやすいんです」。
「脱毛に抵抗がある人でも、毛を少しカットして量を減らすだけで、菌の繁殖具合が変わってくると思います。また、毛自体を洗うのはもちろんですが、その下の地肌までしっかり洗うことを心がけてください」(まいこ先生)。
ここ数年で市民権を得てきた脱毛は、ニオイ問題にも一役買っていたようだ。毛を短くカットするだけでなく、すきバサミで軽くすくのも効果的なんだとか。
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