「平日の飲み会」も実は愛人の家へ……
それで、調査日を決めて仕事場から尾行することにしたんです。旦那さんの個人事務所から追跡を開始すると、自宅ではなく、自宅から1kmも離れていないマンションに入っていきました。
まぁ、今はリモートワーク用に部屋を借りている人も多いし、某業界のエリートなので、一人になれる書斎でも持ってるのかなと思ったんですけどね。でも、調べていくうちに女性の存在と隠し子がいることを突き止めました。
平日は「飲み会がある」っていう口実で、週末はウォーキングに出かけるっていう体(てい)で、そのマンションに通っていたんです。子供は2歳くらいだったので、最低でも2年以上はその状態を続けていたことになります。
カメラをカモフラージュさせ、植え込みに設置。
その話を依頼者の奥さまにしたところ、「一緒に張り込みをしたい」と言うので、旦那さんがそのマンションから出てくる瞬間を一緒に押さえました。男性はうろたえていましたけど、奥さまの方は冷静でしたね。女性ってなんでこんなに冷静でいられるんだろうっていつも驚かされます。
その後、2人はマンションに入ってロビーで話し合っていました。詳細は分かりませんが、結果は「離婚せず」。旦那さんが「離婚となると自分の立場が悪くなる」という理由で粘り、愛人や子供との家庭もそのまま続けることにしたようです。
最多は社内不倫。同僚が通報するケースも!
うちで受ける依頼で最も多いのは社内不倫ですね。半分以上はそうだと思います。
一緒にいる時間が長いので、不倫しやすい反面、バレやすいケースだとも言えます。「あの2人、デキてるんじゃない?」って噂も立ちやすいですし、同僚の密告で夫の浮気が発覚したケースもありました。
バレたキッカケは、「会社近くの繁華街で2人を見かけて、その様子が怪しかった」という同僚の目撃談です。会社から別々に出てきても、やはり人が多い場所で接触したらバレやすいですよ。用心深い不倫カップルは人混みでの接触は絶対に避けますから。
結局、このケースは同僚の方が調査に協力してくれたことで、尾行がうまく行き、2人の不貞現場を押さえることができました。自分の妻や夫に見られていなくても、同じ会社の人間の目はなかなか誤魔化せない。それは肝に銘じておいた方がいいと思います。
不倫をするのは40代が多い!
素行調査で車にGPSを仕込むこともよくあります。僕たち探偵が直接やるのではなく、依頼者に装着してもらう方法ですね。
次の話もGPSで不倫が発覚したケースです。
依頼者は奥さまで、調査対象は旦那さんでした。2人とも40代です。そういえば、依頼者も調査相手も圧倒的に40代が多いですね。不倫をしたい年頃なのか、不倫ができる経済力があるのか分かりませんが、40代の割合は高いです。
話を戻しますが、調査対象である旦那さんは結婚する前から付き合っている女性と結婚後も関係を続けていました。奥さまが2人の関係性を疑う発端は、LINEかメールだったと記憶してます。
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