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基本の“キ”④ 入浴時も就寝時もアクセ着けっぱなしはアリ?

「特に男性はアクセサリーを着けっぱなしにする人も多いですね。それでも問題はないのですが、個人的にオススメはしません。激しい運動や、サウナ、入浴で身体を洗うときなどは気を付けるようにしてください」。



アクセサリーにシャンプー、石鹸、食器用洗剤、メイク道具などが付着することに対しては、あまり過敏にならなくてもいいと藤本さんは言う。

「ただし、メッキの場合は店頭に設置されているようなアルコール消毒液には注意が必要です。数回アルコールが付着する分には問題ないとは思いますが、頻繁になると剥がれる原因にもなりかねません。温泉に入る場合も外した方がいいですね。硫黄が付くとすぐに硫化してしまいます」。

基本の“キ”⑤ アクセサリーの理想的な保管方法は?


 
「空気中にも表面が硫化する成分が含まれているので、まずは空気に触れないように意識するのが第一です。

100均などで売っている小さなビニール袋に入れて極力空気を抜き、真空に近い状態を作るのが理想的ですね。さらに柔らかい布でアクセサリーを包んでから袋に入れればベスト。そして、極力湿度の低い場所で保管してください」。

基本の“キ”⑥ 日常生活で注意すべきことは?



「アクセサリーに極端に強い塩素系洗剤が付着すると途端に真っ黒になるので注意してください。あとはパーマ液ですね。一瞬で真っ黒になってしまいます」。

基本の“キ”⑦ ゴールドやメッキは硫化に強いって本当?



「たしかに、ゴールドアクセサリーはそんなに変色しないので、シルバーほど過敏にならなくていいと思います。

プラチナもそうですね。ホワイトゴールドはそもそも下地が黄色いゴールドで、それを白くコーティングしているので硫化しにくいのです」。

基本の“キ”⑧ アクセサリーに傷が付いたらどうする?



「小さな傷であれば、研磨剤(コンパウンド)で目立たなくすることができますが、大きな傷だと難しい場合があります。大きな傷を消す最終手段はサンドペーパーなどのヤスリで磨くこと。傷のサイズによって異なるのですが、僕がアクセサリーの修理を行う場合には、まずは600番~800番を試してみます。

ただ、傷の補修は非常に繊細な作業になるので、プロに任せるのがおすすめです。

個人的には、アクセサリーは傷がついた方がアジが出て雰囲気も格段に良くなると思います。デニムやレザーも経年変化によって格好良く見えるように、アクセサリーもその人の個性が現れると感じています」。


より長くアクセサリーと付き合っていくなら、まずはモノ自体の特性をよく理解しておくことが重要。その知識は、日頃のケアや定期的なメンテナンスにもきっと活きてくる。

次回は、自宅でできるアクセサリーのメンテナンス法を詳しく解説していこう。

佐藤 裕=写真 菊地 亮=取材・文

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