たかがジッパー、されどジッパー
「グリッパー」リーバイス初のジッパーデニム551ZXXに採用。おそらく60年代のもの。
1926年に世界初のジッパー付きデニム、リー 101Zが誕生して以降、膨大な数のジップ付きデニムが生まれた。その種類も千差万別。
ヴィンテージデニムを大量に所有する今野智弘さんに、ヴィンテージジッパーの魅力について聞いた。
「タロン」。“42タロン”と呼ばれる、ジッパーの中でも名作と名高い。60〜70年代のジッパー。
「デニムにどれほどリアルな中古加工を施してもジッパーだけ現代のものだと服全体の雰囲気を損なうので、デニム作りの際は色落ちと同じくらい重要視しています。
また、デザインや形状からデニムの製造年代が判別できることもあるので、古着屋さんに訪れた際はぜひチェックしてください。歴史的背景など、意外な発見があって面白いですよ」。
「アイディール」。アメリカで30年代に誕生したブランド。こちらは70〜80年代頃のジッパー。
こちらの3種類は、いずれもヴィンテージデニム業界ではメジャーなジッパー。覚えておいて損はないかと。
| 教えてくれたのは ネクサスセブン ディレクター 今野智弘さん 2001年にアメリカにてネクサスセブンをスタート。アメリカンヴィンテージを基軸に置いた渾身のコレクションは、目の肥えた業界人を中心に、多くのフォロワーを持つ。 |