ニューバランス996とは
1988年に900番台の3代目モデルとしてデビューした「996」。900番台のなかではもっともクラシックなデザインに位置付けられ、シンプルな顔はカジュアルからドレスまでさまざまなスタイルに馴染みやすい。
ひと口に996と言ってもM996、CM996、WL996の3タイプがあり、それぞれの特徴は下記で解説するが、総じてあらゆる年代から愛される名モデルとして根強い人気を誇っている。
【写真12点】「ニューバランス996の特徴と選び方」の詳細写真をチェック M996・CM996・WL996の違い
M996は1988年に誕生した初代996をメイド・イン・アメリカで忠実に再現したモデル。アッパーには上質なレザーやメッシュを採用し、ENCAPとC-CAPを組み合わせたソールが抜群のクッション性を生む。
CM996は、Mシリーズのシルエットをリーズナブルに再現したアジア製モデル。別のアジア製モデルであるMRLとの違いは、C-CAPを使用したソールだ。
WL996は、細身のラスト996を女性用に改良したライフスタイルシューズで、シャープなフォルムが女性らしさを演出する。またWL独自のミッドソールを採用し、高いクッション性を実現している。
似ている574との違い
996と574はデザイン的に似通っているが、574はオフロードシューズを世に広めた500番台の顔とも呼べる存在。
996との違いはソールにあり、574では踵にENCAPのみを使用。シャープなデザインの996に対し、574は丸みを帯びたフォルムを採用する。
また、574は手が届きやすい価格と豊富なカラー展開も特徴だ。
ニューバランス「996」の人気色10選
グレー
ニューバランスを最も象徴するカラーで、さまざまなニュアンスのグレーが存在する。
例えば、USA製の996ではブランドを代表する赤みがかったグレーを採用。一方のアジア製の996では、黄みがかったウォームグレーと呼ばれる色のアッパーもラインアップしている。どちらもクラシカルで温かみのある色合いだ。
全体的にスッキリとしたデザインにまとまり、コーディネイトを選ばず溶け込んでくれる。
ブラック
足元の引き締め役として活躍する色といえば、ブラックは欠かせない。996の特徴である細身のラストと相まって、足元からスマートな印象を演出できる。
また、ブラックは多彩なスタイルに合わせやすく、アメカジやストリート、キレイめスタイルとも好相性。汚れが目立ちにくいので、メンテナンスが簡単に済むところもメリットだ。
ホワイト
クリーンなイメージのあるホワイトは、オールシーズンで活躍してくれるカラー。アッパーからソールまでオールホワイトで統一されれば、清潔感もアピールできる。
白に代表されるニュートラルカラーはスタイリングの幅が広いため、1足は押さえておきたいところ。
ネイビー
ブランドの定番カラーのひとつであるネイビーは、ファッション関係者からも特に人気の高いモデル。深みがありながら爽やかなカラーパレットで、スポーティな足元を演出してくれる。
季節や着こなしを問わず、どんなスタイルにもハマる万能さが魅力だ。
レッド
エレガントでレトロさを兼ね備えたレッドは奇抜すぎず、コーディネイトのワンポイントとして丁度いい。トップスからパンツを落ち着きのあるトーンでまとめれば、足元映えを狙いやすい。
ユニセックスで履けるので、パートナーへのプレゼントとしても喜ばれるはず。
ベージュ
温かみとクリーンな印象を併せ持つベージュは、秋冬スタイルにちょうどいい塩梅のニュアンスカラー。
カジュアルなアメカジから品のあるドレススタイルにも馴染む、守備範囲の広さが魅力だ。
ブルー
爽やかなブルーは、春夏のスポーティなスタイルと好相性。シンプルな着こなしのアクセントになり、シューズが主役のコーディネイトを楽しめる。
トップスからパンツを同系色で合わせた、グラデーションスタイルも大いにアリ！
グリーン
柔らかい印象のダークグリーンアッパーは、アーバンライクなスタイルに合わせたい。履き込むにつれて素材自体が深みのある色合いに変化する、エイジングの魅力も持ち合わせる。
ダークトーンで無難な着こなしになりがちな秋冬コーデにも馴染みやすい万能さも◎。
ブラウン
ウォーム感のあるブラウンは、落ち着きのある雰囲気に仕上げたいときに最適。
セットアップからウールパンツなど上品な装いにも溶け込み、季節感のあるスタイリングが叶う。大人っぽさとのバランスが取れた1足だ。
ピンク
スマートなルックスに愛らしいカラーが適度に主張するピンクのアッパーは、個性的な足元を演出してくれるありがたい存在。
ウィメンズとしては普遍的なカラーリングだが、着こなしのハズしとしてメンズもぜひお試しを。
ニューバランス996の特徴
使いやすいデザイン性
M996の特徴ともいえるデザイン性は、細身のラスト・SL-1を使用したスマートなシルエットだろう。踵からつま先にかけてほっそりと伸びたデザインは、着こなしをスマートに仕上げてくれる。
また、やや赤みがかったグレーは履きこむにつれて味が増し、経年変化も楽しめる。
抜群の履き心地
ブランドの特徴でもあるクッション性の高さは、996にも引き継がれている。ミッドソールにはPU素材とEVA素材を組み合わせたENCAPとEVA素材を圧縮成型し、クッション性を向上させた素材であるC-CAPを組み合わせて採用。
このディテールが、誰が履いても納得のクッショニングとフィット性を実現する。
豊富なカラーバリエーション
定番カラーのグレーを筆頭に、ネイビーやグリーン、レッドなど豊富なカラバリもM996の特徴のひとつ。レディスモデルやセレクトショップ別注モデルを含めればさらにバリエーションが増え、趣味嗜好に合わせて選べる。
手頃な価格設定
アメリカ製の996はおおよそ2万円台後半という価格に対し、アジア製のCM996は1万5000円前後で購入できるものも。職人気質なM996、コスパに優れたCM996と、買い手の懐事情によって選択できるのもありがたい。
ニューバランス996選びのポイント
サイズを選ぶ
他モデルと比べて996はシャープなデザインのため、より自分の足に合ったベストサイズの1足を選ぶことが大切。
足の幅が広い人は多少タイトに感じてしまうことがあるので、自分の足に合わせた1足を試着して見つけ出そう。
色を選ぶ
さまざまなカラーを展開するM996だが、初めて足を通す人なら定番のグレーがおすすめ。ベーシックなデザインのため、スタイリングを選ばず馴染んでくれる。また、ホワイトやネイビーも人気のカラー。
ニューバランス996のコーディネイト例
履きやすさと豊富なカラー展開で、ファッション巧者に人気の996。合わせのレンジの広さも、街で多く見かける要因だろう。
ジャケパンコーデにも 996はマッチし、リラックス感とともにこなれた雰囲気を演出。大人なニット×スラックスのカジュアルな装いも、スマートなフォルムのおかげで軽快にまとまる。
細身のデザインゆえ、ベーシックなモノトーンコーデもシュッと引き締めてくれる。
まとめ
ニューバランス定番モデルのひとつである996。デザインと機能をバランスよくまとめた1足は、幅広いスタイルに合う優秀な1足。老若男女から愛され続けるのも、まさに納得である。
