▶︎すべての写真を見る 三越創業350周年となる今年も、夏の恒例である「
三越ワールドウォッチフェア」が8月16日(水)から開催する。
日本最大級の時計の祭典には世界有数の50ブランド以上の最新作から限定品までがラインナップするが、彼らの人気モデルについて改めておさらいをしておきたいと思う。
注目はやはりダイバーズだ。
「オメガ」
SSケース、42mm径、自動巻き。80万3000円/オメガ 03-5952-4400
[シーマスターダイバー 300M]言わずと知れた“海の覇者”は、同じく海を制した伝説のフリーダイバーと蜜月を過ごした。
54歳のジャック・マイヨールが「シーマスター」を身に着け101mの潜水記録を打ち立てたのは、1981年のこと。それだけだけでなく彼は歴代「シーマスター」の開発にも深く関わっている。
そんな最強の遺伝子は今も色濃く、基本スタイルを変えずに、マスター クロノメーター認定の超高性能ムーブメント搭載で現代的にブラッシュアップされた。
「パネライ」
eスティールケース、45mm幅、手巻き。129万3600円/パネライ(オフィチーネ パネライ 0120-18-7110)
[ラジオミール オットジョルニ]「ラジオミール」は単なるモデル名ではない。ブランドの原点だ。創業者の孫、グイド・パネライが1916年に特許を取得した発光物質こそが「ラジオミール」。暗所で輝く画期的アイデアはイタリア海軍の重要な軍事作戦を成功に導いた。
事実、36年に制式採用されたパネライ初の軍用時計にも「ラジオミール」の名が用いられている。
翻ってその名を冠したニューフェイスはケースに「eスティール」というリサイクル素材を抜擢し、ヴィンテージ加工を施した。
初代をオマージュするクラシックなデザインに、新たな光を照らす。
「ブランパン」
チタンケース、47mm径、自動巻き。 387万2000円/ブランパン(ブランパン ブティック銀座 03-6254-7233)
[フィフティ ファゾムス テック ゴンベッサ]失敗は成功の母。1953年に発表された“モダンダイバーズの祖”と評される「フィフティ ファゾムス」の裏にも、語られるべき失敗談が潜む。
当時のCEOジャン=ジャック・フィスターは、趣味のダイビングに熱中するあまり時間を忘れて遭難しかけてしまう。
そんな苦い体験から生まれたのが、潜水時間がひと目で把握でき、意図せぬ回転を防止する世界初のロック機構付き回転ベゼルなのである。
その流れを汲む最新作では、これまた世界初となる3時間計測を可能にした。
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