今のようなスケートボードシューズが世になかった80年代。ハードなトリックをキメるスケーターたちのシューズは、デッキで擦れてアッパーが破れていた。当時彼らは、それをダクトテープで補修していた。
そのカルチャーのど真ん中をいっていたのが「ヴァンズ(VANS)」だ。
今回「ヴォルト バイ ヴァンズ(VAULT BY VANS)」から登場した「LUX DUCT PACK」は、まさに当時のシーンにオマージュを捧げた逸品である。
【写真11点】「ヴァンズがオーリー跡の補修テープをレザーで表現!」の詳細写真をチェック 「CLASSIC SLIP-ON VLT LUX DUCT BLACK CHECKERBOARD」1万7050円/ヴォルト バイ ヴァンズ(ビリーズ 渋谷店 03-5466-2432)
まずはこちらのスリッポン。チェッカーフラッグのアッパーはレザー製で、ソールに至るまで随所に、何年も履き込んだかのようなユーズド加工が施されている。そして、オーリー跡や履き口を補修した(風の)ダクトテープの意匠が貼られている。
インソールは、クッション性と軽量性に優れたウルトラクッシュ(ULTRACUSH)。ハードな見た目にして、履き心地はすこぶるソフトだ。
こちらは、国内ではスニーカー専門店「ビリーズ」のみで展開するエクスクルーシブモデルとなっている。
続いては名作ハーフキャブ。
「HALF CAB EF VLT LUX DUCT」1万7600円 /ヴォルト バイ ヴァンズ(ビリーズ 渋谷店 03-5466-2432)
1989年に登場したスティーブ・キャバレロの1stシグネチャー「キャバレロ」も、スケートしやすいように履き口をカットするスケーターが続いたことから2ndシグネチャー発売につながった 。
「HALF CAB EF VLT LUX DUCT」1万7600円 /ヴォルト バイ ヴァンズ(ビリーズ 渋谷店 03-5466-2432)
それを示す補修後がついているのが本作。切りっぱなしの履き口を塞いだダクトテープの補修に注目だ。
キャバレロが辰年生まれであることに由来し、龍の鱗をイメージしたクロコダイルパターンが施されたレザーとソフトなレザーで切り替えている。
スリッポン、ハーフキャブともに7月19日(水)に発売予定。
ヴィンテージの復刻デニムと同様の愉悦を持つヴァンズは、コアなファンこそ見逃し厳禁。ラグジュアリーで手間が掛かってこんなに個性的なモデル、今後リリースされるとは思えないから。
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ビリーズ 渋谷店
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