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2023.07.27

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【DJ Dragonの今】90年代にトレンドセッターとして活躍した橋本達史は相変わらず“遊びの天才”だった

株式会社 エベレストジャパン 代表取締役 橋本達史

株式会社 エベレストジャパン 代表取締役 橋本達史

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オーシャンズ世代にはDJ DRAGONでお馴染みのアニキ・橋本達史さん。

現在はDJなどでシーンを牽引するかたわら、コスメもプロデュース。そんな橋本さんのFUN-TIMEとは?

「ヨギボーに抱かれながら、妻と一緒に韓流ドラマを観ることにハマっています(笑)」

「あれがもう、最高に気持ち良くて……(笑)」。FUN-TIMEについて訊くと「人をダメにするクッションと言いますか、あれはヤバいです」と、橋本は照れくさそうに語る。

橋本達史と聞いてもピンとこない読者も多いかと思うが、DJ DRAGONといえばわかるはず。90年代にファッション&トレンドセッターとしてシーンを牽引したカリスマだ。

令和の時代、DJといえば“社長”だがオーシャンズ世代的にDJといえば圧倒的に“DRAGON”なのだ。

音楽はもちろんヴィンテージファッションやバイク、観葉植物、アンティーク雑貨など多趣味で知られる橋本だが、今どハマりしているのがネットフリックスだという。冒頭のコメントはそれに伴うもの。

「妻と一緒に韓流ドラマにどハマリしちゃって。ドラマを観ながらヨギボーに身を委ねるときが最高に気持ちがいいんです。僕にとっては最高のひととき。

ちなみに特に面白かったのが『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。日々の楽しみになっていました(笑)」。



興味を持つと、とことん突き詰める。これまで自身の好奇心に任せるがまま、サブカルからポップにいたるまであらゆるカルチャーを網羅してきた。

趣味であるバイクは年に2回はツーリングに、古着は旧知の仲である、東京・原宿にあるヴィンテージショップ、マービンズの半沢和彦氏から逐一情報収集しているという。

そんな橋本が今、心血を注いでいるのがメンズにも人気のエシカルコスメのプロデュース。その名も「エベレスト」。

「韓流ドラマと同じくらいハマっています」と言うだけに、その熱意たるや推して知るべし。

「コロナ禍に家の中の整理をしていたらふとシャンプーを手に取って、含有物をなんとなく調べていたら楽しくなってしまい。

約300種のシャンプーを取り寄せて試すうちに、身体に優しいシャンプーの含有物の量や組み合わせがわかるようになって、自分で作ることにしました。思いつきから製品化するまで約半年くらいです」。

事もなげに語るが、実際やるのは大変だったはず。それでも橋本は「楽しかったです。

音楽と同じで音を聴いて、ギターやドラムなど、どんな楽器で曲が作られているか分析するっていう、あのノリですよ(笑)」と意に介さない。

今年で55歳。一般的には“おじさん”の部類に入る年齢だが、好きなものへのこだわりは前述のとおり。“おじさん”は、ともすればネガティブな意味合いとなる言葉だが、橋本は「おじさんになって良かったです」とあの笑顔をたたえながら続ける。

「だって、おじさんって経験値があるから引き出しも多いじゃないですか。昔は今ほど情報がなかったので、例えば買い物をするにも足で稼いで情報を入手するしかなかったけれど、その過程が楽しかった。

ネットで検索すれば瞬時に答えがわかるのも悪くないですが、僕は経験が最優先。経験はなくならない財産ですから」。

ひと昔前はストリートやクラブシーンなどから多様なカルチャーが誕生したが、近年ではコンプライアンスやルールが見直され、さまざまなことが秩序化されたことで、人によるカルチャーが生まれにくくなっている。

こうした現状を橋本はどう思っているのだろうか。

「昔のファッションやクラブイベントってサブカルの範疇でしたからね。例えば店で買い物をするにも怖そうな店員がいたり、クラブに遊びに行こうものなら常にドキドキですよ(笑)。

すべてにおいて安心安全な今の状況は良いことですが、人を介した刺激がないといいますか、人のエネルギーがぶつかりにくいぶん、フィジカルを介したカルチャーが生まれにくくなっているのかもしれませんね」。


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