独創的かつ信頼性の高いスイスウォッチメーカー「モーリス・ラクロア」が、注目の新作「ポントス S ダイバー」を発表した。
その甘美な瞬間をともに祝うべく、オーシャンズがイベントにお呼ばれ! 当日のレポートを交えつつ、ニューフェイスの魅力を掘り下げよう。
実用性、スペック、デザインのすべてが揃う「ポントス S ダイバー」
創業は1975年と、老舗がひしめくスイスの時計業界にあっては比較的新しいブランドに属する「モーリス・ラクロア」。
ただし、優れた技術力や誇り高きクラフツマンシップ、ならびにデザインの革新性はほかのメゾンに決して引けを取らず。これまで数々の賞を受賞し、世界中の時計フリークから一目置かれる存在になった。
ダイバーズの新作お披露目会は逗子マリーナで開催された。
そもそも、ブランドのルーツは1889年に生まれた貿易会社「デスコ・フォン・シュルテス」社まで遡る。彼らは1946年から時計ビジネスに携わり、後に自社ブランドを立ち上げ。それこそがモーリス・ラクロアであり、今も創業の地スイス・セイネレジェにて時計を作り続ける。
近年の代表作は、2016年に初代がリリースされた「アイコン」だろう。ラグジュアリースポーツ、通称“ラグスポ”ウォッチのまさに“アイコン”として、日本でも高い知名度を誇る。
一方で今夏、腕元を鮮やかに彩る名作ダイバーズが復活。2013年発表の「ポントス S ダイバー」が今の気分に寄り添うデザイン・機能性を引っさげ、モダンアップデートを遂げたのだ。
自動巻き、38時間パワーリザーブ、30気圧防水、SSケース、ケース径42mm。26万6200円/モーリス・ラクロア(DKSHマーケットエクスパンションサービスジャパン cg.csc1@dksh.com)
防水性能やケースサイズを変更しながらも、回転式のインナーベゼルなどのプロフェッショナルな基本スペックは先代とほぼ変わらない。
とはいえそこには、ひとりの現役レジェンドダイバーの知見が加わっている。フリーダイビングの世界王者で、5分43秒もの水中滞在記録を持つリディヤ・リジク。彼女の協力を得ながらいくつもの性能テストが行われた結果、より実用的なタフネスを身につけた。
自動巻き、38時間パワーリザーブ、30気圧防水、SSケース、ケース径42mm。26万6200円/モーリス・ラクロア(DKSHマーケットエクスパンションサービスジャパン cg.csc1@dksh.com)
ダイヤルデザインは、海はもちろん都会でも馴染むスマートな表情に。ファセット加工を施した時針と分針にはスーパールミノバが塗られ、さらに分針にはアクセントカラーを採用。この配色は単なるビジュアル面への貢献だけでなく、潜水時の視認性という命綱的役割も果たす。
もうひとつ、ストラップの進化にも注目したい。ブロンズとSS製ケースという2種のバリエーションのうち、後者にはファブリックストラップが1本、ロゴをエンボス加工であしらったラバーストラップ2本、すなわち計3本のストラップが付属。
しかもブランド独自のイージーチェンジャブルシステムにより、工具を使わずにストラップの付け替えが楽しめるのだから驚きだ。
これには今回のイベントに参列し、トークショー公開を目前に控えたオーシャンズ編集長の原とモデルの三浦理志さんもニンマリ。時計、ファッション、海のあるライフスタイル。全部楽しみたいオーシャンズな男たちは、早くも「ポントス S ダイバー」にハマりかけている。
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