オリジナルの「エア シップ」と復刻版の違いとは
マニアならずともスニーカー好きなら注目して然るべきオリジン。手にしたときのおっくんさんの興奮も推して知るべしだが、さらにその想いを強くする理由がある。
「実は、当時のオリジナルを持っているんですよ」。
「ただ、ご覧になれば分かるかと思いますが、復刻とオリジナルでは全然違うんですね。
たとえば、オリジナルでは9ホールですけど、復刻版は8ホール。ソールから履き口までの高さもハイカットとミッドカットぐらい違う。しかも、シュータンの長さまで異なります」。
確かに、オリジナルと比べると、復刻版は現代的にモディファイされた印象が強い。
左がア・マ・マニエールコラボの復刻モデル、右がエア シップのオリジン。
「そもそもオリジンは、プロアスリート向けに作られただけに流通数も本当に少ない。それこそ、一般の方は手に入れられなかったのではないでしょうか」。
「そして、その上にあるのがエア トレインというモデルで、エア シップとほぼ同じ時期に販売されていたもの。1983年のデッドストックですが、どちらかというとこちらの方がエア シップのオリジンと似ていますよね。
アッパーの素材をメッシュにしているところなどを見ると、おそらく学生のバスケット選手向けに発表されたものではないかと。フルレザーだと高額になってしまいますから」。
エア トレインは、メッシュの面積が多いのが特徴。
おっくんさんは、赤いエア トレインのサンプルも所持する。
「エア シップの存在意義というのも、エア ジョーダンシリーズをコレクションするうえでよく理解しています。ゆえに、外せない一足と考えていました。エア トレインもまた同様ですよね。エア トレインの赤もなかなか出回っているものではないですし、持っている人も全国的に少ないですから」。
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