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海外移住のための讃岐うどん

讃岐うどん「蓮」のメニュー。

世界ではすでに寿司やラーメンは出回っているし、蕎麦はそば粉の入手方法が難しい。世界に通ずる食は何だろうかと模索しているときに出合ったのが、うどんでした。

そこで、昔から通っていた「純手打ち讃岐うどん 綾」の親方にうどんの修行先を尋ねたところ、「金融機関を辞めてまでうどん屋をやるのは勧めない」と断られました。

けれども、後には引けないこと、いつか海外へ行きたいことを何度も何度も説明してようやく納得してもらい、香川県での修行ではなく、親方の最初で最後の弟子となりました。

2015年から1年間、親方の元でお世話になり、2017年に「蓮」をオープンしました。

日々、うどんの仕込みに明け暮れる伊東さん。

日々、うどんの仕込みに明け暮れる伊東さん。


海外移住を念頭に置いて店を営業する日々。カナダやオーストラリアへの移住もトライしましたが、うまくはいきませんでした。

しかし、待っていてもチャンスは掴めないと思い、自らSNSでハワイの飲食店を検索したところ、フジヤマテキサスを見つけて、すぐにDMを送りました。返信があり、社長の佐藤公一さんからビザや資金のことなど、色々なアドバイスをいただきました。

2022年9月、社長が一時帰国するタイミングで会うことができ、佐藤さんが進出先にハワイを選んだ理由や、海外でのビジネスの難しさなどを聞きました。

そのときは私も海外で自分のうどん屋を出したいと思っていましたが、現実問題、資金の少ない個人商店にとって出店は厳しいものでした。

それから2023年2月に家族でハワイに行き、社長と話をする機会をいただきました。フジヤマテキサスの会社の素晴らしさ、社長の男気に惹かれ、この会社で働きたいと思い、その気持ちを伝えて私たちは帰国しました。

3月に「ハワイにいつ来れる?」とメッセージをいただき、「いつでも行きます」とお伝えしました。そこからトントン拍子に話が進み、5月末に店を閉めることになりました。


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