過去の名作をオマージュしながら、続々と新モデルを生み出しているニューバランス。一方で、往年のファンの期待に応える大定番のアップデートにも余念がない。
前編に続き、今回は時代を問わずに愛され続ける普遍の名作スニーカー5足をどうぞ。
今回訪れたのは…「ニューバランス原宿」 全4フロアからなるニューバランスの旗艦店。1階にはシーズナルアイテムや注目作に加え、スニーカーのメンテナンスコーナーも設置。2階はウィメンズ&キッズのウェア、3階はメンズウェアやスニーカーの定番モデル、4階はゴルフラインと、各フロア、見どころに事欠かない。
住所:東京都渋谷区神宮前4-32-16電話:03-3402-1906営業:11:00〜19:00https://shop.newbalance.jp/ 【写真16点】「ニューバランス原宿でガチ調査!「2023年売れ筋スニーカー10足」結果発表 !【後編】」の詳細写真をチェック【この日の案内人】
角谷直大さん●ニューバランス 原宿のフロアマネージャー。ウィットに富んだトークと謙虚な姿勢でスタッフからの信頼も厚い頼れるアニキ。
【売れ筋No.1】「ML574」
「ML574 EVB」1万1990円/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)
ニューバランスの永久定番といえば「574」。もともとトレイルシューズとして開発され、悪路に対抗するクッション性や安定性、地面をしっかりと掴むグリップ力に優れたアウトソールが強みとして知られる「576」をベースに誕生した。
原型となる「576」を踏襲したようなこのオーセンティックな佇まいは、90年代前期のニューバランスを象徴するモデルとして、求めやすい価格帯も相まり、今なお人気を博している。
今の「574」はというと、環境に留意した素材使いと生産工程によるサステナブルな一足として存在感を発揮。もちろん快適性やクッション性、グリップ力は健在。定番のグレーやブラックはDウィズと2Eウィズの2種類の木型を使用したことで、さらなるフィット感を提供してくれる。
STAFF’S VOICE
ゆったりとした履き心地で、もともとオフロード用から生まれた「574」は、抜群の履き心地をもたらします。ニューバランスでも1、2位を争う人気モデルで、プライス的にも優しいので幅広い世代に愛されています。
【売れ筋No.2】「U574」
「U574BU2」1万1990円/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)
ニューバランスの大定番だけに、これまでさまざまなカラーを発表してきた「574」。中でも、オーシャンズな大人に打ってつけといえるのが新色のネイビーカラーだろう。
強みともいえるクッショニングやグリップ力、フィッティング、履き心地は現在もアップデートしながら継承。ブルー系で統一させてはいるが、スエード、メッシュの異素材使いがトーンに奥行きを与え、足元にすっきりとした印象を与えつつもさりげない変化をもたらしてくれる。
STAFF’S VOICE
新色のネイビーはシーズンカラーになりますので、今季は是非とも手に入れていただきたいですね。オリジナルと比べタンを刺繍でアレンジし、“N”の色やソールも微妙に変更していますので、そちらもぜひご注目ください。
【売れ筋No.3】「CM996」
「CM996XA2」1万9800円/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)
「574」と並ぶニューバランスの絶対的スタンダードモデル、「996」。
ファンなら誰もが耳にしたことのある、“1000点満点中、990点の仕上がり”というキャッチコピーで知られるシリーズの第3弾として1988年に発表されたモデルである。
アメリカメイドで職人がハンドメイドで仕上げる「M996」と、より手軽に手にできる「MRL996」がこれまで発表されてきたが、2019年より新たに展開しているのがこの「CM996」。
「MRL996」をベースにしているが、オリジナルの「M996」を精緻に再現。それはスタイリッシュな細身シルエットからも伝わってくる。
お馴染みのC-CAPを搭載した2層構造ミッドソールとPUインソールを採用。防水性を備えつつ靴内の蒸れもフォローするゴアテックスを用い、シンセティックスウェードとメッシュアッパーのミックスで仕上げられている。
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ニューバランスといえば、574か996を思い浮かべる方も多いかと思いますが、すらっとしたデザインは同店でも一番人気。今年で発売35周年を迎え、それにちなんだモデルも出ているので、ぜひそちらも注目していただきたいですね。
【売れ筋No.4】「MT580」
「MT580MDB」1万8700円/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)
先述したように、500番台はオフロードを想定したモデル。アメリカでは「585」が発表されているが、それをベースに日本人のフィーリングに合うよう改良されたのが「580」だ。
1996年に発売されたが、90年代後半には肉厚なボディで注目を集めストリートシーンを中心に火がついた。有名ストリートブランドとのコラボモデルもたびたび登場している。
特徴的な重厚感を印象付けているのが、「Rollbar」と呼ばれるパーツを搭載した機能的で武骨なソール。最大の特徴をそのままに、本作ではニューバランスのもっとも基本的な木型である、やや細身のSL-1ラストを採用。スタイリッシュな姿へと変貌させたのが「MT580 v2」で、こちらは“影”をイメージした新色。
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「580」といえばなんと言っても「Rollbar」の入った安定感抜群のソール。このボリュームは、ダッドスニーカーが受け入れられている今のシーンに歓迎されています。もともとトレイルランニングモデルなので、とにかく足運びがいいのも特徴で、まさに知る人ぞ知る名作と言えるでしょう。
【売れ筋No.5】「BB550」
「BB550NCL」1万7600円/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)
オフロード、オンロード問わず、ニューバランス=ランニングシューズのイメージを強く持っている人は多いかもしれない。
ただ、バスケットシューズにおいてもこれまでに名作と呼ばれるモデルはある。その代表作が「PRIDE550」だ。
1989年に登場し、当時は多くの耳目を集めた名モデル。2020年に同作をベースとした「エメ レオン ドレ」とコラボレーションが話題をさらったが、満を辞してインラインにて復刻。それがこの「BB550」だ。’
90年代を彷彿させるレトロシックな表情に加え、足馴染みのいいフルグレインレザーを採用したアッパーはなんとも上品。“バッシュ”らしいボリュームのあるフラットソールもクッション性に優れ、グリップ力も抜群。
STAFF’S VOICE
フラットソールが特徴的で、ソール裏にある丸いデザインはコートシューズなどで採用され、ここを軸に回転しやすいよう考えて作られたものになります。街履きとしても非常に人気の高いシリーズですね。
昔から愛されてきたモデルとはいえ、進化の跡を目の当たりにすれば新たな気持ちで向き合えるかもしれない。このタイミングで買い足して、シューズボックスもアップデートしよう!
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