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高級牛肉の代名詞といえば、やっぱり「松阪牛」。
だが松阪牛とは何なのか、なぜウマいのかを明確に答えられる人は少ないだろう。
そこで松阪牛を取り扱う、三重県伊勢市の株式会社おいせの代表取締役一志真宜さんに、松阪牛のアレコレを教えてもらった。
インタビューに応じてくれた株式会社おいせの代表取締役を務める一志真宜さん。
松阪牛が高級ブランド牛として認識された理由
――そもそも松阪牛とは何でしょうか? もともとの牛種は兵庫県の但馬牛で、昔は広く伊勢牛と呼ばれていました。ところが松阪近郊で育てられた牛は品質が良く、数々の賞を受賞したことから、「松阪牛」と命名され、高級ブランド牛として認識されるようになったんです。
今は但馬牛に限らず、全国から厳選した黒毛和牛の仔牛が育てられていて、贈答品としても人気です。
また、「松阪牛」を名乗るにはいくつかの条件を満たす必要があります。
――どんなものですか? 以下になります。
・12カ月齢以内に松阪牛生産区域に導入
・黒毛和種で、子供を産んでいない未経産雌牛
・松阪牛の個体識別番号を持っている
・松阪牛生産区域での肥育期間がいちばん長く、肥育の最終地であること
・基本的には30カ月以上肥育
・認定を受けた屠殺場で屠殺されたもの
それと「まつざかうし」は間違いで、正しくは「まつさかうし」になります。
――「ざ」じゃなくて「さ」なんですね。覚えておこう……。 松阪牛は個体識別番号が重視されるので、肉の格付けがA4でもA5でも松阪牛ですし、ホルモンも流通しています。
一方で松阪牛とよく比較される「神戸ビーフ」は、屠殺された肉の格付けで決まるので、「神戸ビーフのホルモン」というのはありません。
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