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血管に負荷をかけない生活が、脳卒中予防のカギに

©️mapo/iStock

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――脳動脈瘤の破裂には、引き金があるんですか?

高血圧を指摘されている方、また喫煙や過度な飲酒はくも膜下出血の大きな原因になります。脳動脈瘤を覆っている血管に強い圧力をかけたりすると、破裂しやすくなるんです。

――血管にグッと圧力をかけてしまうことが、突然のくも膜下出血を引き起こすんですね。

このほか、ストレスも血管に大きく負荷をかけてしまいます。仕事をバリバリこなし、アクティブに活動する生活では血圧の変動も起こりやすくなります。これが、くも膜下出血が40〜50代に多いと言われる理由です。

――確かに働き盛りの世代は要注意ですね。

このほか、「脳動脈解離」もこの世代に多いですね。きっかけは、外部からの衝撃によるものから、原因不明のものまでさまざまです。

このときは後頭部から首のうしろにかけて強い痛みが起こるのが特徴ですので、すぐに医師にかかってください。そのままにしておくと、さらに重症とされる脳梗塞やくも膜下出血につながります。
 

一度は受けておくべき「脳ドック」とは


――脳の異常は、通常の健康診断では見つけられないんでしょうか?

「脳ドック」という脳に特化した検査をしなければ見つけることは難しいでしょう。

脳を断面図で見ることで脳動脈瘤の確認はもちろん、これから脳に起こり得る病気の前兆も察知することができます。

――未来に起こる脳の病気まで分かるんですね!

最近ではAIも活用することで、アルツハイマー型認知症のリスクもわかるようになってきました。まだ一度も脳ドックを受けたことのないオーシャンズ世代は、ぜひ受けてみてください。

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運よく一命を取り留めたとしても後遺症が残り、介護が必要になることも多いのが脳卒中の怖さだ。家族や大切な人たちのためにも、防げる病気は見つけておこう。

長瀬瑠美奈=取材・文

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